Tecplot 360 EX 2015 R2 で追加された機能
Tecplot 360 EX 2015 R2 は、レガシーバージョン (Tecplot 360 2013) より計算分析とグラフィックスレンダリングが 10 倍速くなり、最も使いやすい CFD ポストプロセッサーになっています。新機能としてはカスタマイズ可能なカラーマップがあり、データプローブ機能が強化されています。
カスタマイズ可能なカラーマップ
グラフィカルなポイント&クリック・カラーオプションを使ってカラーマップをカスタマイズすると、複雑なデータの変化を理解に役立ちます。カラーマップは、CFD ソリューションの注目したい領域を 10億セルの規模で特定することができます。
- カラーマップをカスタマイズするには
Contour & Multi-Coloring Details ダイアログの Levels and Color ページで、カラーマップを作成、編集、名前の変更、削除、エクスポート、インポートすることができます。
データプロービング
Tecplot 360 EX をよりパワフルな可視化データ分析ツールとするため、2015 R2 にはデータ可視化エンジンだけでなく、データプローブ機能も強化されています。データプローブ機能が改善されたことにより、目的のデータを更に調査しやすくなりました。
- Probe サイドバー
Tecplot 360 EX のプローブ機能は、結果をサイドバーに表示します。Probe サイドバーは最初はワークスペースの右側に表示されますが、好きな場所に移動させることができます。
その他の新機能
- ネットワークライセンスのローミング
ネットワークライセンスの場合、ライセンスをローミングすることができるようになりました。Tecplot 360 EX を期間を限定してライセンスサーバーから切り離して使用することができます。
- Ctrl+F キーボードショートカット
すべてのプロットタイプで、Ctrl+F を使用すると、プロットの最初の状態に戻ることができるようになりました。
- Equations ツールバーボタン
ツールバーの新しいボタンをクリックするだけで、Specify Equations ダイアログが開くようになりました。
- Excel Loader のサポート終了
Excel loader はもともと Tecplot 360 EX には含まれていないため、Tecplot 360 EX 2015 R2 でもサポートしていません。Excel add-in (Windowsのみ) または Text Spreadsheet Loader (全プラットフォーム) を使用してください。
※ Tecplot 360 EX を利用されようとしている皆様へのご注意
Tecplot 360 EX は、データ処理の大幅な改善や、ユーザーインターフェイスの改良がおこなわれていますが、今回のリリースでは、これまでに使えていた機能の一部が実装されていません。マイナーバージョンアップで順次、実装されていく予定です。(リリースは変更される可能性があります。) 下記の機能を利用する場合、機能が復帰するまで Tecplot 360 2013 をご利用ください。
今回の 2015 R2 のリリースに含まれない機能:
- Python スクリプティング環境が実装されていない (2015 R3 ~ リリース予定)
- ゾーン/マップのアニメーション機能が実装されていない (2015 R3 ~ リリース予定)
- マクロのデバッガが実装されていない (2015 R3 ~ リリース予定)
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