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Tecplot 360 EX 2014 R2 で追加された機能

Mac OS X 対応

最新の Mac OS X の UI を Tecplot 360 EX で完全にサポートしました。Mac ユーザーは期待通りに Tecplot 360 を利用できるようになりました。

 

コンテキスト・ツールバー

コンテキスト・ツールバーが拡張され、ゾーンを右クリックすると、メッシュ、コンター、シェード、ベクトル、半透明等の共通レイヤーにアクセスしてゾーンレイヤーを変えることができるようになりました。コンテキスト・ツールバーの使用により、一般的なスタイル特性を決めるのにかかる時間が激減します。コンテキスト・ツールバーは、等値面とスライスにも利用可能です。

 

フーリエ変換

フーリエ変換機能によって、一次元の順序線形データを周波数領域に変換し、可視化と更なる解析が可能になります。高速フーリエ変換 (FFT) で生成されるフレームのサイズと位置をコントロールすることができます。フーリエ変換は、メインのコンテキストメニューから直接アクセスすることができます。

 

新しいコンテキスト・ツールバーで、メイン・インターフェースからゾーンレイヤーをコントロールできます
複数のゾーンの表面でコンターを変更するには、コンテキスト・ツールバーを使用できます
コンテキスト・ツールバーは、等値面とスライスのようなオブジェクトでも使用できます

 

Tecplot 360 EX 2014 を利用されようとしている皆様へのご注意

Tecplot 360 EX 2014 は、データ処理の大幅な改善や、ユーザーインターフェイスの改良がおこなわれていますが、最初のリリースでは、これまでに使えていた機能の一部が実装されていない可能性があります。マイナーバージョンアップで順次、実装されていきますが、現在、開発元が発表しているものは次の通りです (リリースは変更される可能性があります) 。

下記の機能を利用する場合、機能が復帰するまで Tecplot 360 2013 をご利用いただくことになります。

今回の 2014 のリリースに含まれない機能:

  • トライアンギュレーション (2014 R3 ~ 来年のリリース予定)
  • Python スクリプティング環境が実装されていない (2014 R3 ~ 来年のリリース予定)
  • ゾーン/マップのアニメーション機能が実装されていない (2014 R3 ~ 来年のリリース予定)
  • マクロのデバッガが実装されていない (2014 R3 ~ 来年のリリース予定)

 

Tecplot 360 EX 2014 R1 で追加された機能

SZL™ テクノロジーの Tecplot 360 EX 2014 がリリースされました

SZL (「シズル」と発音します) テクノロジーを備えた Tecplot 360 EX は、不可能を可能にする大規模データ処理能力と独自のメモリ管理を組み合わせています。SZL テクノロジーは、画期的なデータ管理アルゴリズム、高度な必要データ予測機能、徹底的な並列化、およびユーザーが関心のある結果をより速く取得するための他の多くのコード最適化が組み合わされています。

SZL テクノロジーにより、ユーザーは、以前は最も強力なワークステーションで読み込ませなければならなかったデータをロードすることができます。以下に示すように、SZL を持つ Tecplot 360 EX は、大規模な CFD データに対して、以前のリリースよりも 92 パーセント少ないメモリ使用量で済んでいます。

SZL を実装した Tecplot 360 EXは、以前のリリースよりも
大規模な CFD データにおいてメモリ使用量が 90% 少ない

メモリ使用率の改善の例

  • 8GB の RAM を搭載した典型的なラップトップを使用して、2億セルのデータセットのポスト処理
  • エンジニアリングのラップトップ上で、5ギガバイト未満の RAM 使用で 4億8百万のセル・モデルの読み込み
  • 8GB の RAM を搭載した典型的なラップトップを使用して、一度に5つの1億セル・ソリューションを処理

メモリ使用の大幅な削減に加えて、SZL テクノロジーを活用することは CFD の結果を分析するプロセスをスピードアップします。弊社のテストでは、SZL を実装した Tecplot 360 EX は、以前のリリースよりも平均 9.6 倍高速であることを示す。

SZL を備えた Tecplot 360 EX は、以前のリリースよりも平均 9.6 倍高速

 

パフォーマンスの向上の例

  • 2億8百万セルの CFD ソリューションをロードして、Tecplot 2013 R1 内でスライスをレンダリングするには、40.6 ギガバイトの RAM を使用し、283.6 秒が必要です。一方、Tecplot 360 EX では、1.5 ギガバイトが必要で、15.3秒です
  • 1000 タイプステップをもつ 2億16百万セルのソリューションのアニメーションを作成するための時間を、3時間から 19分に短縮
  • 1億3百万セルの輸送機モデルを読み込み、最初の画像が表示されるまでの時間を 92.7秒から 2.4秒に短縮
  • ノード・ロスレス・ノードマップ圧縮を使い、非構造ソリューションデータを最大60%圧縮

 

Tecplot 360 EX β テスターより

「Tecplot 360 EX は、より高速にデータをロードでき、結果を分析する際に、より良いワークフローを提供します。きれいで、モダンな感じとなり、データを視覚化し、理解するためのツールがたくさん用意されています。」

スタン・サズィキン研究員、ライス大学、テキサス州ヒューストン

「私のマシンのメモリを過負荷にしないで、大きな 3D データセットでグラフィックをレンダリングする速さに驚きました。この点で、確かに以前のバージョンとの違いを見ることができます。」

クリストファー・グリフィン研究助手、ウェストバージニア大学航空宇宙工学

 

ユーザーインターフェイスの改善

Tecplot 360 EX のこのリリースでは、SZL 以外にも多くの機能が含まれています。Qt を使い、Tecplot SDK™ 可視化ライブラリをゼロから作り直した Tecplot 360 EX は、Mac、Linux、Windows においてモダンなユーザーインターフェイスを提供します。ここでは、より効果的に作業できるいくつかの方法を紹介します。

  • 最大 32000 フレームまで、最大 1500 データセットを複数のページ上の複数のフレームにプロットを作成
  • シングルクリックでコンテクスト依存のメニューを開き、時間を節約できます ― ゾーンの無効化、コンター色の変更、グリッドのトグルなど
  • 切断面、等値面、ジオメトリを抽出するためのクリック数を 15 回からわずか 1回まで減少
  • 新しく改良されたクイックマクロパネルから自分のマクロや組織で使っているマクロを活用可能
  • 1つのデータロード画面で 30 以上の一般的な CFD のデータ形式をロード
  • ロード・オン・デマンド (必要な時に読み込み) を使い、数秒で最大規模のデータセットのサーフェス値を評価
  • シンプルな Ctrl+C でクリップボードにプロットをコピー
  • モダンな UI フレームワークは、Linux および Mac を含むすべてのプラットフォーム間でのネイティブなルック&フィールを提供