Tecplot 360/Focus 2012 R1 で追加された機能
Tecplot 360® 2012 では、新たに ANSYS CFX データローダーが加わり、処理速度が改善しています。新たに追加された機能は以下のとおりです:
- Ansys CFX ファイルローダー:CFX CFD コードで生成されたファイルを Tecplot 360 で直接読み込めるようになりました。
- Fluent ファイルの読み込みの高速化:Tecplot 360 では、Fluent のケースおよびデータファイルの両方のインデックスファイルを自動的に生成するようになりました。インデックスファイルを生成することで、データの読み込みプロセスが大幅に高速化し、初期プロットを素早く表示させることができます。
- ストリームトレース (流線)のサーフェスへの自動シーディング:物体、スライス、等値面などのサーフェスを選び、ストリームトレース数を指定すれば、そのサーフェス上で開始するストリームトレースのシードを自動的に配置します。物体や 3D 流れ場の流れのパターンを識別するのに非常に役立つ機能です。
サーフェス上に自動的に生成された数千にも及ぶストリームライン。流れのパターンから領域が区別されていることが明らかになります。
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- 制約条件付きスライス:ユーザーの定義したボックスに制約を付けることで、スライスの範囲を限定することができるようになりました。これにより、調査対象の領域のみに焦点を当て、関係のない周囲の情報を目立たなくすることができます。制約ボックスを個別に配置すればスライスを複数指定することができます。
主翼の周囲の領域に制約条件を付したスライス。不要な部分を隠さなくても流れの特徴が明らかになります。
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- パフォーマンスの向上:このバージョンでは、多数のオペレーションが高速に実行されるよう最適化されています。