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更新日: 14/05/13

12) GLM での Post Hoc テスト

DIET$FOOD$ の間には有意な交互作用が存在するため、主効果の判定には注意が必要です。SYSTAT の高度な仮説検定機能を使用し、「Bonferroni の修正済み確率」を実行して平均値の組の差の検定を行ってみましょう。

使用するサンプルデータについてはこちらをご覧ください。

この表の 6つの差 (および確率) の 4 つに注目します。 まず食品のタイプ別に、次に食品の種類別に見てみましょう。

  1. 通常の食品 (DIET$no のもの) では、chickenpasta のカルシウム含有量の平均の差が大きいことが分かります (平方根の差は -4.124、p < 0.0003688)。
  2. ダイエット食品 (DIET$yes のもの)では、chickenpasta のカルシウム含有量の平均値の差は有意ではありません (平方根の差は -1.570、p = 0.148)。
  3. pasta 製品では、DIET$yesno の群のカルシウム含有量の差は有意ではありません (-1.888、p = 0.201)。
  4. chicken 製品でも、DIET$yesno の群のカルシウム含有量の差は有意ではありません (-0.667、p = 1.000)。

これらの平均値の点グラフを見ると、いっそう明らかになります。

点グラフ (Dot Chart) の作成

通常の食品 (DIET$ が no のもの)ではエラー バーは重なっていません。これは、パスタ製品 (x pasta) と鶏肉製品 ( chiken) のカルシウム含有量の差が有意であることを示しています。 一方、ダイエット食品(DIET$ が yes のもの)ではエラー バーが重なっていて、食品の種類による有意差はないことを示しています。

まとめ

データ分析の第一歩はデータの観察です。 SYSTAT には、変数間の関係、結果に大きな影響を与える外れ値、および詳細な解析に必要なデータ変換のためのパターンの識別に役立つグラフが豊富に用意されています。

また、データの解析に必要な統計解析プロシージャも豊富に用意されています。 この章では、最も一般的で基本的な統計解析の手法について説明し、簡単な例を使用して、初歩的な操作を実行しました。

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