9) 1元配置分散分析 (ANOVA)
メーカーによって食品の価格に差があるかどうかを調べてみましょう。 冷凍食品の平均価格がメーカーによって異なるかどうかを、分散分析 (ANOVA)
を使用して調べてみることにします。
使用するサンプルデータについてはこちらをご覧ください。
この章の初めのグラフを見ると価格差が存在するようです。Tukey HSD 検定を実行し、Post Hoc テストによる平均値の比較を行なってみましょう。 この検定では、同時に複数の組の平均値の検定を実行することができ、他のメーカーに比べて平均価格に有意の差のあるメーカーを調べることができます。
分散分析を実行する前に、出力に表示するメーカーの順序を指定します (価格の昇順にメーカーをソートすると結果が見やすくなります) 。
- 次のようにメニューを選択します。
- 「Data (データ)」>
「Order of Display (ソート方法)...」
- 「Order of Display」ダイアログ ボックスで、変数として「BRAND$」を選択します。
- 「Enter sort」を選択し、「'gor', 'hc', 'sw', 'lc', 'ww', 'st', 'ty'」と入力します。

- 「OK」をクリックしてコマンドを実行します。
- 次のようにメニューを選択します。
- 「Edit (編集)」>
「Option (オプション)...」
- 「Output」タブの「Output Results」グループで、「Length」ドロップダウンリストの「Long」を選択します(これで、分散分析の結果が詳細モードで出力されます)。

- 「OK」をクリックします。
- 分散分析を実行するには次のようにメニューを選択します。
- 「Analyze (解析)」>
「Analysis of Variance (分散分析)」>
「Estimate Model (モデルの推定)...」
- 「Analysis of Variance:Estimate Model」ダイアログボックスで、Dependent (従属変数) として「COST」
を、Factor (因子) として「BRAND$」を選択します。

- 「OK」をクリックしてコマンドを実行します。以下の結果が得られます。

「Order of Display (ソート方法)」での指定により平均値が昇順に出力されています。 この指定は、グラフの表示にも使用されます。
エラーバー付き棒グラフの作成
- 次のようにメニューを選択します。
- 「Graph (グラフ)」>
「Bar Chart (棒グラフ)...」
- X- 変数として BRAND$ を、Y -変数として COST を選択します。

- 「Error Bars (エラーバー)」タブをクリックし、「Type (タイプ)」グループボックスから「Standard error (標準誤差)」を選択します。

- 「Fill (塗りつぶし)」タブをクリックし、「Fill pattern (塗りつぶしパターン)」グループボックスから「Select fill (塗りつぶしを選択)」を選択し、
を選択します。

- 「OK」をクリックします。出力は次のようになります。

出力の最初に表示されている分散分析の F-ratio (F 値) は、7 社の平均価格に 1つ以上の差が存在することを示しています (F = 10.042、p 値 < 0.0005)。