30 グローバル・カーブフィッティング
Global Curve Fitting

ある方程式を同時に複数のデータセットにあてはめたい場合は、Global Curve Fit Wizard を使います。ここで選択する方程式は、からなず独立変数が1つである必要があります。データセットには、ワークシートまたはグラフから様々な形式のデータを選択できます。方程式の各パラメータの動作をデータセット毎に指定することも可能です。あるパラメータは、データセット毎に個別の値をとるように局在化させ、あるパラメータは、すべてのデータセットに対して同一の値をとるよう共有化することができます。

例えば、3パラメータの方程式の系列 y=a*x^2+b*x+c に基づく大域的カーブフィッティング問題があるとしましょう。このとき、3つのデータセットを選択したら、各データセットにつきパラメータが3つずつあるので、最大9種類のパラメータがあることになります。ここで、パラメータ a は共有しますが、パラメータ b と c は、データセット毎に変わるようにしたいと考えたとします。共有パラメータがひとつと局所的パラメータが2つになったことで、パラメータの合計は7つに減少します。この問題のモデルを式であらわすと以下のようになります:

y=a1*x2+b1*x+c1 (x,y) がデータセット 1 にある場合

y=a1*x2+b2*x+c2 (x,y) がデータセット 2 にある場合

y=a1*x2+b3*x+c3 (x,y) がデータセット 2 にある場合

Global Curve Fit Wizard の設計と操作法は、Regression Wizard および Dynamic Fit Wizard のそれととてもよく似ています。共有パラメータを決定する専用パネルが用意されている点が大きな違いです。

  1. Global Fit Wizard を使用する
    1. データソースの選択
    2. 使用する方程式を選択する
    3. 共有するパラメータを選択する
    4. あてはめる変数を選択する
    5. Fit Results を表示する
    6. 数値出力オプションを設定する
    7. グラフオプションを設定する
    8. グローバルフィットを終了する
  2. Global Curve Fit レポート