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ピアソンの積率相関 (Product Moment Correlation) を使うのは:
ピアソンの積率相関係数は、最も一般に使用される相関係数です。
ある変数の値をそれとは別の変数から予測したい場合は、単純線形回帰または多重線形回帰を使います。階級や序列によって測定されたデータの相関を求める場合は、ノンパラメトリックなスピアマンの順位相関 (Spearman Rank Order Correlation) を使います。
ある変数の別の変数に対する依存関係についてある仮定がなされるとき、それは、回帰直線の計算に影響します。変数の依存関係に関するこの仮定を逆転すると回帰直線は異なるものになります。
ピアソンの積率相関係数では、2つの変数が独立変数と従属変数のいずれかに割り当てられている必要はありません。その代わり、関連の強度のみが測定されます。
ピアソンの積率相関は、残差 (データポイントの回帰直線からの距離) が等分散の正規分布に従うということを前提条件とするパラメトリック検定です。
ピアソンの積率相関係数 (Pearson Product Moment Correlation coefficient) を計算するには:
各変数のデータを列ごとに配置します。少なくとも2変数の列が必要で、最大は 64 列です。欠損値を含む観測データは無視されます。長さが不揃いの列のデータも欠損値に含まれます。
ピアソンの積率 (Pearson Product Moment) 検定を実行するには、検定するデータを選択する必要があります。検定したいデータを含むワークシートの列を選択するには、検定ウィザードの Select Data パネルを使用します。
ピアソンの積率相関を実行するには:
ピアソンの積率相関のレポートには、相関係数 (Correlation Coefficient) r、相関係数の P 値、および、計算に使用したデータポイントの数 (Number of Samples) が、変数の対ごとに表示されます。
数値による結果に加えて、拡張された結果の説明が表示されることがあります。この説明テキストは、Options ダイアログボックスで有効または無効にすることができます。表示される小数点以下の桁数についても Options ダイアログボックスで指定できます。
相関係数 r は、変数間の関連の強さを数値化したものです。r は -1 から +1 の間で変動します。相関係数が +1 付近であれば、2変数間に強い正の関係があることを示し、両変数は常に連動して増加します。相関係数が -1 付近であれば、2変数間に強い負の関係があることを示し、一方が増加すると他方は常に減少します。相関係数が 0 であれば、2変数の間には何の関係も無いことになります。
P 値は、2変数の間に誤って真の関係があると結論付ける確率です (すなわち、帰無仮説を誤って棄却する、すなわち、第1種の過誤 (Type I error) を犯す確率です)。P 値が小さいほど、その2変数は相関していることになります。
伝統的に P < 0.05 であれば、独立変数を従属変数の予測に使うことができると結論付けることができます。
相関係数の算出に使用したデータポイントの数です。この数には、各相関係数の計算に使用した2変数のいずれかに欠損値が含まれていれば、それを除外した標本数が表示されます。
ピアソンの積率相関行列は、全ての可能な組合せの変数間の関連性をプロットした一連の散布図です。
このマトリックスの1行目は、変数の第1集合、または、データの第1列を、マトリックスの2行目は、変数の第2集合、または、データの第2列を、マトリックスの3行目は、変数の第3集合、またはデータの第3列、という具合にそれぞれあらわされます。このグラフの X および Y データは、マトリックス内のグラフの列と行に対応します。
例えば、マトリックスの1行目にあるグラフでは、検定データの第2列 (および第3列) が X データとなり、検定データの第1列が Y データになります。マトリックスの2行目にあるグラフでは、検定データの第1列 (および第3列) が X データとなり、検定データの第2列が Y データになります。マトリックスの3行目にあるグラフでは、検定データの第1列 (および第2列) が X データとなり、検定データの第3列が Y データになります。マトリックスのグラフの行数は、検定するデータ列の数と等しくなります。
ピアソンの積率相関のレポートデータのレポートグラフを作成するには:
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