22.7 基本的な数値結果
- ヘッダ:ここには、他の全ての検定と同様、検定の名称、日付、および、データソースに関する情報が含まれます。
- Descriptive Statistics:入力変数 (ワークシートの列) それぞれの平均値 (Mean) と標準偏差 (Std Dev) が表示されたテーブルです。
- 分析に使用した観測データの総数、欠損数、および、有効なデータ数:これら3つの値を1列に表示した小さなテーブルです。観測データの行のいずれかのセルに数値でないものが1つでもあれば、その観測データは欠損値として定義されます。
- 共分散行列の固有値 (Eigenvalues of the Covariance Matrix) または相関行列の固有値 (Eigenvalues of the Correlation Matrix):5列からなるテーブルです。1列目には固有値の番号が含まれておりタイトルはありません。残り4列のタイトルは、Eigenvalue , Difference , Proportion , および Cumulative です。Eigenvalue 列には全ての固有値が大きさの順にリストされます。Difference 列には、Eigenvalue 列の値の差が順番に表示されます。Proportion 列には、固有値ごとに説明される全分散の割合がリストされます。Cumulative 列には、その行以前のすべての固有値によって説明される全分散の割合がリストされます。
- Chi-Square Test that All Eigenvalues are Equal:レポートのこの行には、カイ二乗統計量、自由度、および、P 値の3つの値が表示されます。P 値が有意でなければ、主成分がうまく定義されていることにはならず、その統計は無効になります。このような場合は、主成分分析を行うことができません。なお、全ての固有値が等しいという帰無仮説 (Hypothesis: All eigenvalues are equal.) は、オリジナルのいずれの変数も共通分散と無相関であることと同じです。
- Chi-Square Test that the Last n Eigenvalues are Equal:レポートのこの行には、カイ二乗統計量、自由度、および P 値の3つの値が表示されます。このセクションタイトルの n の値には、研究中の変数の総数とモデル内主成分の数との差が入ります。P 値が有意でなければ、これより多くモデルに主成分を追加できません。実際は、モデル内主成分のひとつがすでに削除した主成分と有意差がなければ、より少ない主成分を考慮したいかもしれません。
- Asymptotic Confidence Intervals for the Eigenvalues:Eigenvalue , p% Lower
Limits , および p% Upper Limits のタイトルの付いた3列のテーブルです。全ての固有値がリストされます。p 値のデフォルトは 95 で、検定オプションダイアログの設定内容によって変わります。この出力は、分析に相関行列を使用している場合は表示されません。
- Unbiased Estimates of the Population Eigenvalues:1列目に固有値の番号、2列目に固有値の期待値、および、3列目に固有値の標準誤差が表示される3列のテーブルです。この出力は、分析に相関行列を使用している場合は表示されません。
- Eigenvectors:分析に選んだ各モデル内主成分に対応する固有ベクトルのテーブルです。1列目は検定ウィザードで選択した列の変数名のリストです (列タイトルと同じ)。残りの列数は、モデル内成分と同じだけあります。1行目には、 PC 1 , PC 2 , etc. といった表記を使ったモデル内成分の名称が入ります。残りの行数は、オリジナルの変数の数と同じだけあります。
- Standard Errors for the Eigenvector Entries:各モデル内固有ベクトルのエントリ毎の標準誤差のテーブルです。このテーブルは、上記 Eigenvectors テーブルとサイズとレイアウトが同じになります。