20.2 反復測定検定のデータフォーマット

反復測定検定のデータをワークシートに配置する方法は以下のとおりです:

反復測定検定では、データに要約統計量を使用することはできません。

Tip:検定を選択する前にワークシートのブロックを選択することでデータの一部に対して反復測定検定を実行することができます。もしこの方法を使用する場合は、全てのデータ列が互いに隣り合っていることを確認してください。

 

対応のある t 検定の有効なデータフォーマットの例

上記ワークシートの列1と列2は、生データ (Raw data) として配置したものです。列3、4、5は、インデックス付きデータとして配置したもので、このうち、列3は被験者 (subject) 列、列4は因子 (factor) 列、列5はデータ列となります。

 

1. 生データ

生データ (raw data) フォーマットでデータを入力するには、ワークシートの列を各処理ごとに分けてデータを入力します。生データは、二元配置分散分析 (Two Way ANOVA) を除く全ての検定で利用することができます。

重要:生データに使うワークシートの各列は、長さを同じにする必要があります。もし、欠損値があれば、その個体は無視されるか、または、パラメトリックな ANOVA の場合は、一般線形モデルを使用することで利用可能な全てのデータを活用することができます。

 

2. インデックス付きデータ

インデックス付きデータ (Indexed data) では、処理 (treatments) 用の1列と、処理に対応する個々のデータポイントが別の1列で構成されます。一元配置反復測定分散分析 (One Way Repeated Measures ANOVA) では、被験者 (subject) 用のインデックスがさらにもう1列必要となります。二元配置反復測定分散分析 (Two Way Repeated Measures ANOVA) では、因子列がさらにもう1列必要となるので、合計4列で構成されることになります。

データの一部のみの比較を検討している場合は、処理 (treatment) 用のインデックス列を左端として、第2因子 (second factor) のインデックスをその次の列に (二元配置分散分析の場合のみ)、被験者 (subject) のインデックスをその次の列に (反復測定分散分析の場合)、そして、最後にデータ列が右端になるよう配置します。

 

Tip:生データにインデックスを付けたり、インデック付きデータを生データに変換することができます。