C++ で GWBplugin を使うには

GWB plug-in の機能は、ダイナミックリンク・ライブラリ (DLL) として実装されます。C++ ではヘッダファイル GWBplugin.h に含まれる GWBplugin ラッパークラスと、GWBplugin.dll への出力ライブラリ GWBplugin.lib が提供されます。

このページでは、本プラグインの C++ バージョンの使用に関する一般的な質問にお答えします。なお、ここで紹介する内容を実行するには、GWB バージョン 9.0.2 以降が必要となります。

 

プラグインの使用法

  1. プログラムのコンパイルとプラグインへのリンク
  2. GWB プラグインの C++ ラッパークラスの概要
  3. GWB アプリケーションの初期化
  4. 計算の設定と実行
  5. 計算結果の入手
  6. メモリの解放

1. プログラムのコンパイルとプラグインへのリンク

GWB プラグインは、Micorosoft、Intel および GCC の C++ コンパイラで動作確認がとられています。プログラムにリンクさせるライブラリとヘッダファイルは、 ディレクトリにインストールされます。ヘッダファイルは GWBplugin.h、リンクするライブラリは GWBplugin.lib です。チュートリアルとサンプルにしたがって、コンパイル環境とサンプルプログラムを実行して下さい (Visual Studio コマンドライン、Visual Studio、MinGW/MSYS/g++ のチュートリアルがあります) 。

 

2. GWB プラグインの C++ ラッパークラスの概要

 

3. GWB アプリケーションの初期化

まずはじめに "GWBplugin" オブジェクトのインスタンスを作成する必要があります。次に、 "initialize" 関数を使用して、アプリケーションの名称、出力データを書き出すオプションのファイル名、その他のコマンドラインタイプの引数を渡して関心のある GWB アプリケーションをスタートします。

 

 

4. 計算の設定と実行

プラグインにコマンドを渡すには、"exec_cmd" 関数を使用します。どのようなコマンドが使用できるかは、マニュアルに記載されていますので、それを参照して下さい。実行するコマンドを設定したら、最後に go コマンドを渡します。

 

5. 計算結果の入手

GWB プラグインで実行した計算結果は、"results" 関数で得ることができます。キーワードや単位、戻り値のタイプは、マニュアルの Report Command に書かれているのと同じです。"results" 関数では、レポートコマンドやキーワード、単位、ノードの位置 (X1tX2t プログラムのみ) といっしょにデータブロックのアドレスを指定します。

 

 

 

チュートリアルとサンプル

 

Fortran Plug-in サポート情報

GWB plug-in でサポートされる C++ コンパイラは何ですか?

GWB plug-in で現在動作確認されているのは、Micorosoft、Intel および GCC コンパイラです。

 

自分で作成したプログラムを実行しようとすると GWBplugin.dll が見つからないと言われますがどうすればよいでしょう?

GWBplugin クラスが使用する GWB の DLL の場所を指定するためには、GWB インストールディレクトリを PATH 環境変数に追加する必要があります。

 

リンク対象となる GWBplugin ファイルの場所はどこですか?

GWBplugin の export library (GWBplugin.lib) と ヘッダファイル (GWBplugin.h) は、GWB ディレクトリの "src" フォルダにインストールされます。

 

GWBplugin library のフルパスを指定しているにもかかわらず、コンパイラで GWBplugin library のリンク先が見つからないといわれますが、どうすればよいでしょうか?

32-bit コンパイラを使って 64-bit ライブラリにリンクしたり、または、64-bit コンパイラで 32-bit ライブラリにリンクを指定するような場合にこうした問題が発生します。ご使用のコンパイラのバージョンが、インストールしている GWB のバージョンと一致しているかご確認ください。