DNA の一部を使って作業に取り掛かろうとする場合、クローニングされた DNA 断片の制限酵素地図は分かっていても、その塩基配列が未知であることがよくあります。このような汎用コンストラクトを GCK で作成し、そのセグメントをあたかもその配列が既知の DNA の一部であるかのように操作することができます。
N 数 5000 の線状コンストラクトができるはずです。グラフィカルビューでは単純な水平線として表示されます。Construct > Display > Display Sequence を選択して、表示をシーケンスビューに切り替えます。一連の N が表示されます。次に、コンストラクトの特定の位置に制限酵素部位を配置する必要があります。
Construct > Features > Place Sites… (command-J/ctrl-J) を選択します。図 2.59 のようなダイアログが表示されます。これは前に表示した Mark Sites ダイアログ (図 2.8) と非常によく似ています。上のリストから制限酵素のいずれかを選択し、Add ボタンをクリックして、下にある Sites to Place 欄に移動します。このチュートリアルでは、BamHI と EcoRI を選択することにします。
図 2.59:Define Sites ダイアログ
次のステップは、コンストラクト内に配置したい各制限酵素の位置を定義することです。これは、まずはじめに下のリストから制限酵素を選択し、次に、選択した制限酵素の部位となる位置を定義することによってすることができます。下のリストから BamHI を選択したら、右側にある Locate ボタンをクリックします。部位を配置するための図 2.60 に示すダイアログが表示されます。このダイアログには、選択した制限酵素に関する情報が表示され、その部位の位置を定義するよう指示されます。Starting at position テキストボックスに 200 と入力したら、Add ボタンをクリックしてこの位置を配置する部位のリストに追加します。右側の Instances リストに表示されます。次に、1000 と入力して、それをリストに追加します。最後に、3456 を追加します。これら3つの位置が右側のリストに表示されているはずです。以上の作業が済んだら、BamHI 部位の位置入力が完了したので、Done ボタンをクリックします。