7.9 エイリアスを作成する

モデルを組織化するにはモジュール型の構造を使うのが便利ですが、アクセスしようとする変数がモジュール内にある場合、全ての変数が同一ウィンドウ内にある場合に比べて利便性が低下します。Analytica では、この問題を解消するために、変数のエイリアス (alias) を作成し、そのエイリアスを任意の場所に配置できるようになっています。エイリアスは、それが指し示す変数へのローカルアクセスを提供するものです。オリジナルのノードをあらわしているだけで、オリジナルを複製したものではありません。

この事例の場合、親ダイアグラムから Hare population ノードと Fox population ノードに、それぞれのモジュールを開かずにアクセスできると便利です。

Diagram ボタン ( ) をクリックして、最上位のダイアグラムを開きます。Fox module を開き、2つのウィンドウが表示されるようにウィンドウを配置します。

Fox population 変数を選択状態にします。 Object メニューから Make alias を選択します。エイリアスとオリジナルのノードは同じように見えますが、エイリアスの方は、タイトルがイタリックで表示されます。Fox population エイリアスを親ダイアグラムにドラッグします。

1. Fox module ダイアグラムとその親ダイアグラムの両方が表示されるようにウィンドウの配置を調整します。

2. Fox population 変数を選択して、Object メニューから Make arias を選択します。

3. Fox population エイリアスを親ダイアグラムのウィンドウにドラッグします。

エイリアスノードのタイトルは常にイタリックで表示される点に注意してください。

 

同じ操作を繰り返して、Hare population エイリアスを最上位ダイアグラムに作成します。

4. 同じ手順で、Hare population 変数のエイリアスを作成します。

影響矢印 (Influence arrow) が自動的に表示されます。