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新しいグラフタイプ (マクロとして実装) ユーザーエクスペリエンスを向上させる UI の変更 |
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クラスター化されたヒートマップは、2種類のカテゴリ型変数の各水準に割り当てた数値データを可視化するものです。このタイプのデータは、一方の変数の水準をあらわす行と、他方の変数の水準をあらわす列からなるテーブル形式であらわされます。データテーブルは SigmaPlot のワークシートに入力します。
この2方向 (two-way) のデータをあらわすヒートマップは、単色の長方形の配列として構成します。配列の縦横のサイズと、個々のカラーセルの位置は、ワークシートに配置されたヒートマップデータの位置と一致します。各データに色を割り当てる方法については、以下で詳しく説明します。
ヒートマップは、データテーブル内にある値の密度の変化を可視化するのに役立ちます。別の言い方をすれば、ヒートマップを使ってデータのクラスターを見分けることができることになります。
ヒートマップを使う大きなメリットは、他のさまざまなタイプのグラフや数値による出力手法に比べて複雑なデータでも理解しやすいものにできる点にあります。都市や地域の人口密度の調査もよく利用されるヒートマップも本来の応用例のひとつです。ヒートマップは様々な分野の専門家に利用されています。
ヒートマップ用のワークシートデータは、複数の列を使って配置します。そのうちのひとつは列ラベル、もうひとつは行ラベルに使います。ここに配置したラベルは、ヒートマップの縦軸と横軸に表示されます。なお、ラベルを指定しなくてもヒートマップの作成は可能です。
ヒートマップに使うデータは、隣接する列に入力する必要があります。各列の行数は、必ずしも一致させる必要はありません。ヒートマップを作成すると、その行数は、選択したデータの中の最大の行数と等しくなります。データテーブルには数値以外のデータも使用できますが、それらは欠損値として処理されます。欠損値のカラーには透明色が割り当てられます。
もう1列は、ヒートマップのカラーを生成するに使用するカラーパレット用に使います。このパレットは Insert Graphic Cells ダイアログやトランスフォーム言語を使って作成するか、ユーザーが直接カラーコードを入力して作成します。
ワークシートデータに割り当てられるカラーは、選択するカラースケールに不連続 (discrete) を選択するか、連続 (continuous) を選択するかによって変わります。いずれのスケールも、カラー列にあるパレットのカラーが基本になります。Discrete color scales では、通常 7~10 色からなる既存のカラースキームをカラー列に使用します。Continuous color scales では、2色または3色しかカラー列に使わないのが普通ですが、それ以上のカラーを含めることもできます。
ヒートマップのサンプルデータは、SigmaPlot のリボンの Help タブの Samples Files グループにある Macro Data ボタンからアクセスできます。このボタンをクリックすると、Notebook Manager に Macro Data Sets ノートブックが開きます。この中の3つのセクションにヒートマップのサンプルデータが含まれています。
以下に示すのは、ヒートマップに使う入力データの一例です。
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Create Heat Map マクロには、SigmaPlot のリボンの Tools タブの中の Graphing Tools グループにある Heat Map ボタンを押してアクセスします。マクロが起動すると、作成するヒートマップのオプションを設定するダイアログボックスが表示されます。設定項目は以下のとおりです:
以下に示すのは上記のワークシートデータを使って設定をおこなった Create Heat Map マクロのダイアログボックスです。
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このダイアログで行った設定内容は OK ボタンを押すと、ユーザーのプロファイルフォルダ (ドキュメント → SigmaPlot → SPW15) にテキストファイルとして保存されます。このマクロを再度起動すると、前に行った設定内容でダイアログのコントロールが表示されます。
OK ボタンをクリックすると、マクロコードによってヒートマップ、カラーバー、データテーブルプロット用のグラフデータが設定内容に応じて計算されます。ワークシートに計算されたグラフデータが配置されると、マクロ内のグラフ作成コードによってグラフページが作成され、選択したプロットが表示されます。
ヒートマップのグラフデータは、全ての値が 1 からなる矩形配列で構成されます。縦横のサイズはヒートマップのデータテーブルと同じです。ヒートマップそのものは、横向きの積み上げ棒グラフ (Stacked Horizontal Bar chart) として作成されます。ヒートマップのバーの数と相対的なサイズは、この配列を使って定義されます。これに加えて、ヒートマップのカラーデータ用の列があります。この列のカラーの数は、データテーブルのセルの数と一致します。入力データテーブルの列数を N とした場合、ヒートマップに使うグラフデータの列数は合計で N+1 列になります。
データテーブルをあらわすシンボルプロットで使用するグラフデータは3列あります。1列目と2列目は、データをヒートマップ内に配置する座標になります。3列目は、データテーブルの全ての値のリストですが、シンボルプロットとしてあらわすためにテキスト形式に変換されます。
カラーバーについても、3列のグラフデータを使います。縦 (横) 方向のカラーバーは、横 (縦) 方向の棒グラフとして作成します。もし、連続型のカラースケールを使用する場合、最初の列にはヒートマップデータの範囲を等間隔で 101 個に分割した数値が配置されます。2番目の列は、バーのサイズを規定するもので、全ての値を 1 とする 101 個の数値が配置されます。3番目の列には、1列目のデータにカラースケールを適用したカラーバーに使用する 101 色が生成されます。もし、不連続型のカラースケールを使用する場合、同じタイプの列が生成されますが、列の行数はいずれもダイアログで選択したカラー列の行数と同じになります。
上記に示したワークシートデータとダイアログの設定内容を適用すると、ヒートマップは以下のようになります。グラフが作成された後は、Graph Properties ダイアログを使用することで任意の部分に変更を加えることができます。
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SigmaPlot の Main ボタンからは、Quick Start、ノートブックの新規作成、保存済み SigmaPlot ファイルを開く、SigmaPlot の過去のバージョン (SigmaPlot 11 以降) に対応する形式でのエクスポート、パスワードと履歴によるワークブックの保護といった各種機能に容易にアクセスできるようになっています。
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Quick Access タブから Ribbons configuration (リボン構成) にアクセスできるようになりました。表示されるドロップダウンリストから Default, Compact, Graphing, Analysis のいずれかの構成を素早く選択することができます。
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Dot Density Overlay Plots マクロは、新たに追加された Tools タブに表示され従来よりアクセスしやすくなりました。
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新しいチェックボックスを使えば、Run ボタンをクリックした後もダイアログを表示させたままにすることができます。トランスフォームのテキストに一連の変更を加えたあと、トランスフォームの結果を検証する際に役立ちます。
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これにより、Excel からペーストする数値はデフォルトで完全精度になります。(この場合、Excel から SigmaPlot にペーストする数値データは完全精度が使用されますが、非 ASCII キャラクタのペーストはできません。) なお、Excel から SigmaPlot にペーストするクリップボード形式を CF_UNICODETEXT に変更して Unicode キャラクタを表示させることもできます。
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SigmaPlot v15 では、グラフエクスポート用の古いソフトウェアの置き換えにより、従来の Visual Studio 2005 再頒布可能パッケージの依存関係はすべて削除されています。