新規購入お見積
サポート

Surfer で画像に対してジオリファレンス (XY 座標の割り当て) を行う

地理参照情報の無い画像 (unreferenced image) を Surfer の Base マップに取り込むと、その座標単位はピクセルになります。このような座標は、画像に対してジオリファレンスを行うことによって、現実世界の座標系に設定しなおすことができます。画像内部のいくつかの点の実際の座標がわかっている場合、または、画像の四隅の実際の座標がわかっている場合は、その画像に対してジオリファレンスを行うことができます。 なお、画像のジオリファレンスを行うには、その画像が Base マップレイヤー内にあること、かつ、少なくとも 2×2 ピクセル以上であることが必要となります。

画像からジオリファレンス付きの Base マップを作成するには:

  1. Home | New Map | Base | Base をクリックします。

  2. Import ダイアログで使用する画像ファイルを選択したら「開く」をクリックします。

  3. Contents ウィンドウで Base レイヤーの + をクリックしてその内容を展開します。

  4. Image を選択します。

  5. Properties ウィンドウの General ページにある Georeference Image ボタンをクリックします。

  6. Georeference Image ウィンドウが開きますので、以下のいずれかの手法でジオリファレンスをおこないます:
    1. ファイルに保存された較正点 (calibration points) を使用する場合:もし、保存された較正点の情報をファイルでお持ちであれば、ツールバーにある Load Points ボタン () をクリックします。これにより、現実世界の座標を使用して補正した較正点が Target XTarget Y
    2. として画像に追加されます。ステップ7に進みます。
    3. 画像の四隅を較正点に使用する場合:ツールバーにある Add Corner Points ボタン () をクリックすると、画像の四隅に較正点が4つ追加されます。これだけでは4つ較正点の現実世界の座標は設定されませんので、画像の下にあるテーブルの Target X 列と Target Y 列それぞれに各点の補正後のデータを入力する必要があります。 ステップ7に進みます。

    4. 画像内部の複数の点を較正点に使用する場合
      1. マウスホイール、または、ツールバーの Zoom In ボタン () を使用して、較正点の1つ目をズームします。

      2. ツールバーの Add Mode ボタン () をクリックします。

      3. 較正点とする場所をクリックします。画像の下にあるテーブルの Source XSource Y 列にピクセル単位の座標が代入されます。

      4. 黄色でハイライトされたテーブルの Target XTarget Y 列に該当する現実世界の座標を入力します。

      5. ツールバーの Pan ボタン () を使用して次の較正点の場所にパンするか、Zoom Out ボタン () や View Image ボタン () を使用したあと、次の較正点の場所をズームします。

      6. 6.a.i.2.-6.a.i.4 のステップを繰り返して、次の較正点を設定したら、その点のターゲット座標を入力します。

      7. 必要な場合は、点を移動したり削除することができます。点を移動するには、テーブル内の該当する行を選択するか、ツールバーの Select Mode ボタン () をクリックして、マップ上の較正点をまずクリックします。次に、ツールバーの Zoom Selected ボタン () をクリックして、その較正点をズームします。必要な場合はズームアウトして、移動したい点をクリック&ドラッグします。点を削除するには、ツールバーの Delete Mode ボタン () をクリックして、削除したい点をクリックします。

      8. 作成したその他の較正点についても、ステップ 6.a.i.5 and 6.a.i.6 を繰り返します。画像にジオリファレンスを定義するには、少なくとも3つの較正点が必要となります。

    5. ワープ方法を変更したい場合は、Edit | Set Warp Method をクリックして、目的の手法を選択できます。

    6. 較正点が確定したら、Save Points ボタン () を使用して、同じ較正点を次回以降も使用できるようにファイルに保存することができます。

    7. Update Map ボタン () をクリックすると画像の縮尺が更新されます。
      1. Surfer Warning が表示され、新規または修正を加えたレイヤーが現在のマップの範囲を超えることから現在のマップの範囲を調整するかどうかを尋ねられますので、Yes をクリックします。

      2. もう一度 Surfer Warning が表示され、マップの領域が表示されるようにスケールが調整されたことを示す内容が表示されますので、OK をクリックします。 Georeference Image ウィンドウの作業が終了したら右上にある X をクリックして、ウィンドウを閉じます。ただし、このダイアログはモーダルウィンドウですので、Surfer での作業に戻るために必ずしも閉じる必要はありません。

    Properties ウィンドウでは、地理空間の範囲 (Spatial Extents) が変更に応じて更新されるのを確認することができます。

    以上で、画像に対して現実世界の座標を割り当てましたので、この Map に座標系 (coordinate system) を割り当てます。座標系を割り当てることで、既存の座標系を別の座標系に変換したり、異なる座標系を使用している別のマップレイヤーを重ね合わせることができるようになります。手順は以下のとおりです:

    1. Contents ウィンドウの Base レイヤーを選択します。

    2. Properties ウィンドウの Coordinate System ページにある Coordinate SystemSet ボタンをクリックします。

    3. Georeference Image で入力した Target XTarget Y 座標の座標系を選択して、OK をクリックすると、その座標系がマップレイヤーに適用されます。