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任意の形状の境界線の内側にマップを作成するには?
境界となるアウトラインを BLN ファイル (BLN flag=0) に保存して、その後、その BLN ファイルを blanking (空白化) ファイルとして使用するか、グリッド化の段階で Fault (断層) ファイルとして使用する、あるいは、breakline (傾斜変換線) ファイルとして使用したあと、 blanking (空白化) ファイルとして使用するすることによって、グリッドファイル (すなわち、マップ) の指定したアウトライン内部の特定の領域 (例:ビルディング、湖水境界、鉱物境界など) に NoData 値を割り当てることができます。
1. アウトライン外部のグリッドノードに NoData 値を割り当てる
データ範囲を制限する境界線を定義した BLN, SHP, DXF, または、その他のベクトル形式の境界ファイルを作成したあと、そのベクトルファイルで定義されたグリッドファイルの境界線から外側の領域を空白化します。

アウトライン外部のグリッドノードに NoData 値を割り当てた例
- Grids | New Grid | Grid Data をクリックして、使用するデータファイルを選択したら Open をクリックします。通常のグリッド手法を使用してデータをグリッド化します (これによって、矩形のグリッドが作成されます)。

- Grids | Edit | Assign NoData をクリックします。

- Input Grid セクションの隣にある Browse をクリックして、グリッドファイルを選択したら、Open をクリックします。
- Blanking Polygon Boundary セクションの隣にある Browse をクリックして、ベクトルファイルを選択したら、Open をクリックします。
- NoData Outside を選択します。

- 新規保存するグリッドファイルの名称を入力して、OK をクリックします。
- グリッドファイルが空白化され、新規作成されたグリッドファイルをもとにマップが作成されます。
2. Fault (断層) ファイルをアウトラインの定義に使用する
希望するアウトラインを定義した BLN 境界ファイルを作成し、グリッド化の段階でその BLN ファイルを Fault (断層) ファイルとして使用します。

Fault (断層) ファイルをアウトラインの定義に使用した例
- Grids | New Grid | Grid Data をクリックして、使用するデータファイルを選択したら Open をクリックします。
- Grid Data ダイアログで、Fault (断層) をサポートするグリッド手法を選択します。グリッド手法のうち、Fault (断層) をサポートするのはその中の一部です (Inverse Distance to a Power, Minimum Curvature, Nearest Neighbor, Data Metrics)。なお、Fault は Kriging ではサポートされませんが、 Minimum Curvature を使えば Kriging と非常に似た結果を得ることができます。
- Advanced Options ボタンをクリックします。
- Breaklines and Faults タブをクリックします。
- File Containing Fault Traces の下にある Change Filename フォルダアイコンをクリックします。
- BLN を指定して Open をクリックします。
- OK をクリックして、さらに OK をクリックするとグリッドファイルが生成されます。
- このグリッドファイルからマップを作成します。
3. Breakline (傾斜変換線) ファイルをグリッドの空白化に使用する
湖やその他の閉じた領域に関する等深線 (bathymetry contours) を作成しようとするときに最も役立つ方法です。データ領域のアウトラインを定義した BLN 境界ファイルを作成します (例:池の境界線)。この BLN ファイルの3列目には Breakline (傾斜変換線) 用の Z 値を含めます (池の縁であれば、この値は 0 になります)。

Breakline (傾斜変換線) ファイルをグリッドの空白化に使用した例
- Grids | New Grid | Grid Data をクリックして、使用するデータファイルを選択したら Open をクリックします。
- Grid Data ダイアログが開きますので、グリッド手法に Kriging を選択します。
- Advanced Options ボタンをクリックします。
- Breaklines タブをクリックします。
- File Containing Breaklines の下にある Change Filename フォルダアイコンをクリックします。
- BLN ファイルを指定して Open をクリックします。
- OK をクリックして、再度、OK をクリックするとグリッドファイルが生成されます。
- Grids | Edit | Assign NoData をクリックします。
- Input Grid セクションの Browse をクリックして、グリッドファイルを選択したら Open をクリックします。
- NoData Polygon Boundary セクションの Browse をクリックして、BLN ファイルを選択したら Open をクリックします。
- NoData Outside を選択します。
- 新規グリッドファイルに付ける名称を入力したら、OK をクリックします。
- グリッドファイルが空白化され、新規作成されたグリッドファイルをもとにマップが作成されます。
上記の各手法のうちどれが最も目的に適うかは、BLN ファイルを作成して実際にお試しください。