FlexPro 8 で追加された機能
FlexPro 8 のユーザーインターフェース
|
ユーザーインターフェイスの改良
- オブジェクト階層
FlexPro は生データ、解析とプレゼンテーションをダイナミックなオブジェクトネットワークとしてリンクし使用していますが、そのナビゲーションがより容易になりました。「オブジェクト階層」ウィンドウはドキュメント、ダイアグラム、解析、生データを階層構造に表示します。
- ダイナミックヘルプ
FlexPro に慣れていないユーザーのために、アクティブなワークスペースや選択されたオブジェクトに関連したヘルプトピックスのタイトルが「ダイナミックヘルプ」ウィンドウに表示されます。
- フォルダのアクティベーションがより容易に
アクティブ化するフォルダを容易に選択することができるリストボックスがフォルダウィンドウに追加されました。
- 表示品質の向上
ダイアグラム、テーブルおよびドキュメントは画面上でアンチエイリアシングを使用して高品質に表示されるようになりました。
- ウィンドウとオブジェクトをバックグラウンドで更新
FlexPro Professional はプレゼンテーションオブジェクト、プレビューウィンドウ、オブジェクト階層およびデータ演算処理をユーザーインターフェイスをブロックすることなくバックグラウンドで更新できるようになりました。
プレゼンテーションオブジェクトの新機能
- エレメントの選択がよりシンプルに
FlexPro 8 ではプレゼンテーションオブジェクトの特定のタイプのすべてのエレメント、たとえばダイアグラムのすべてのカーブやすべての軸ラベルを、マウスクリック一回で選択できるようになりました。これには ALT キーを押しながらマウスでクリックします。
- より高品質の印刷
プレゼンテーションオブジェクトを印刷する場合、印刷ジョブは 1/100 mm の解像度で処理され、カーブなどのオブジェクトのプリントアウト品質がより向上しました。
ダイアグラム
- ダイアグラムの軸の自動スケーリングの改良
ダイアグラムの個々のカーブで自動スケーリングを適用するかどうか指定することができます。
- ダイアグラムのスタイルの調整
特定のタイプのダイアグラムのダイアグラムウィザードでの設定はウィザード終了時に保存され、後でダイアグラムを作成する際のデフォルトとして使用されます。
デフォルト設定 ダイアログボックスはダイアグラムウィザードで開くことができます。
カーソルの新機能
- ディメンジョンカーブ
FlexPro Stanard および Profssional に追加されたディメンジョンカーブ機能は境界線、垂線、接線、ディメンジョン線、シンボルまたは許容帯を簡単に追加することができます。
許容帯
|
|
ディメンジョンライン
|
|
境界線
|
|
タンジェント
|
|
- カーブを移動
2D ダイアグラムでアクティブなカーソル下のカーブはキーボードまたはマウスを使って垂直または水平方向に移動することができます。
CurveTranslationOriginal
|
|
CurveTranslationTORight
|
|
ワークシート
- ペインの増加とフレキシブルなペインサイズ変更
最大 16 までのペインを使用できるようになりました。
水平および垂直方向にマウスを使ってペインを分割し追加することができます。
ワークシートペインの分割線はマウスを使って移動することができ、ペインのサイズを調整することができます。
ワークシートペイン
|
- オーバービュー機能を追加
一つのデータセットを選択して二つのペインのワークシートを作成すると、データセットは両方のペインに表示され二番目のペインでは自動ズームが有効になります。最初のペインはオーバービューとして使用されます。オーバービューのカーソル間のエリアは二番目のペインでクローズアップとして表示されます。
ワークシートオーバービュー
|
座標ウィンドウ
- カスタム座標
最大、最小、RMS などの定義済みの座標の加え、FPScript を使用してプログラムするユーザー独自の座標を座標ウィンドウに追加することができます。
カスタム座標
|
解析プロシージャと解析オブジェクトの新機能
- イベント検出機能の強化
事象隔離解析オブジェクトが大幅に改良されました。複数のイベントを論理的に組み合わせることが可能です。
- 複数のデータセットの解析をシンプルに
一度に複数のデータセットの解析を行うことができます。複数のデータセットの解析を実行した場合、作成されるオブジェクトの名前はデータセットの名前と解析オブジェクトの名前の組み合わせとなります。
- シグナルスケーリング解析オブジェクトを追加
一点および二点校正に加え、傾き – 切片スケーリングあるいは二点スケーリングをサポートします。さらに、特性曲線を使用してデータを変換し、一定、線形あるいは適応トレンドを除去することができます。
- PSD (パワースペクトル密度) スペクトルタイプを追加
フーリエスペクトル解析、フーリエクロススペクトル解析および時間 – 周波数スペクトル解析オブジェクトに PSD スペクトルタイプが追加されました。
解析モジュールの新機能
人体振動解析モジュール
- 作業機械や工具、乗り物の機械振動が座面や足、手を通じて引き起こす人体への影響を解析します。
音響解析モジュール
- ラウドネス解析オブジェクトを追加
ラウドネス を ISO 532 B / DIN 45631 に準拠して計算します。
- 解析ウィザードの改良
解析ウィザードからも CFC フィルタを使用できるようになりました。
解析ウィザードから IIR フィルタの振幅応答、位相応答および群遅延のダイアグラムをオプションで表示できます。
- フィルタ設計で絶対周波数をサポート
フィルタ関数 IIRFilter, FIRFilterEquiripple および FIRFilterWindow のカットオフ周波数を絶対周波数で渡すことができます。
スペクトル解析モジュール
- ピークホールドスペクトル、ピークホールド STFT を追加
ピークホールドスペクトル はデータをセグメント化し複数のスペクトルを計算します。
ピークホールド STFT は STFT 時間 – 周波数スペクトルに相当しますが、それぞれの単一スペクトルのグローバル最大値のみがその時間と周波数データと共に結果にコピーされます。このプロシージャはたとえば上昇時のレゾナンスを検出するために非定常的シグナルを検証するのに適しています。
カウントプロシージャモジュール
- レインフローカウントの改良
レインフロー行列は非対称形でも計算できるようになりました。
レインフローカウントをデータセットから直接計算する場合、FlexPro 8 は自動的に必要なカウント行列解析オブジェクトを中間ステップとして作成します。
FPScript プログラミングの新機能
- 計算のパラレル処理
FlexPro Professional ではマルチコアプロセッサ搭載マシンでデータアレーの計算をパラレル処理します。
- FPScript エディタの大幅な改良
コードを読みやすくするために FPScript キーワードを特定するカラー表示が使用されます。
関数や引数の入力の手助けをするアシスタンス機能が追加されました。
- 観察ウィンドウが装備された統合 FPScript デバッガ
デバッガは FlexPro ユーザーインターフェイスに統合され公式ツールバー経由でコントロールできます。新機能の観察ウィンドウは最後に計算された結果およびローカル変数のコンテンツ全体を表示します。
FlexPro プロジェクトデータベースの新機能
- 書込み保護オブジェクト
データベースのすべてのオブジェクトを書き込み不可にし不用意な変更から保護することができるようになりました。
- オブジェクトのロック
プロジェクトデータベースのオブジェクトをロックすることにより更新されないようにすることができます。
- データベースを開いたときに再計算を避ける
プロジェクトデータベースの公式および解析オブジェクトの計算結果を保存できるようになりました。プロジェクトデータベースを再度開いたときに、データを再計算する必要がなくなりました。
- さらにフレキシブルになったオブジェクト更新
プロジェクトデータベースのオブジェクトを強制的に更新することができるようになりました。FlexPro が対応する変更を検出できない場合でも選択したオブジェクトはすべて更新されます。
- オブジェクトネットワークをコピーすると自動的にリンクを修正
内部リンクされたオブジェクトをコピーする場合、いくつかのオブジェクトが目的の場所では名前を変更する必要があれば、それらのオブジェクトへのすべての参照は自動的に修正されます。