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FlexPro 7 で追加された機能

改良されたユーザーインターフェイス

  • FlexPro のユーザーインターフェイスは大幅に改良されました。カスケードウィンドウに代わり、FlexPro はドッキングウィンドウとタブドキュメントウィンドウワークスペースを採用しさらに使用しやすくなりました。
  • 画面スペースを最大限に活用するためにウィンドウの自動表示、非表示を行うことができるようになりました。FlexPro はデュアルモニタに対応し、Explorer ウィンドウをメインディスプレイからセカンドディスプレイに移動することができるようになりました。
  • FlexPro 7 で新たにプロパティウィンドウが装備されました。このウィンドウはリストで現在選択されているオブジェクトのプロパティを表示します。ダイアログボックスを開けることなく、このウィンドウでプロパティを直接編集することがでます。特にパワフルな機能強化として、複数のオブジェクトを同時に操作することができるようになりました。例えば一つのステップで複数のデータセットの物理単位をプロパティウィンドウ上で割り当てることができます。
  • この新しいインターフェイスは Microsoft Office 2003 互換で、ドラッグアンドドロップでカスタマイズすることができます。ツールバーに独自のボタンを作成することも可能です。インターフェイスには完全なオートメーションオブジェクトモデルが含まれます。FlexPro Professional では VBA を使ってすべての変更を自動化することができます。

解析機能の追加

  • Sin や Exp といった数学関数は引数に複素数を使用できるようになりました。Convolution と Correlation 関数は FFT ベースとなり処理が高速化しました。一般的な FIR や IIR フィルタ関数に加えノイズの生成や FFT ベースのリサンプリング、トレンド除去が可能なデルタ圧縮関数が追加されました。逆行列や分散を計算する統計関数が追加されています。すべての組み込み関数は入力が単精度でも倍精度浮動小数点値で計算するよう改良されました。
  • 従来の 2D スプライン補間に代わり、サーフェイス補間解析オブジェクトが装備され、グリッドデータや散布データ (XYZ) の natural neighbor サーフェイスや追加された 2D スプライン機能が使用できるようになりました。シグナルスムージング解析オブジェクトではフレキシブルな最小値、最大値、中央値オプションが使用できます。シグナル解析オブジェクトでは Gaussian または一様分布のノイズがのったシグナルやスウィープするサイン (チャープ) シグナルを生成できるようになりました。
  • 新機能の非線形カーブフィッティング解析オブジェクトにより非線形数学モデルをデータセットにフィットすることができます。最適化されたモデルパラメータに加えさまざまな統計的結果も返します。数々の定義済みもでるが用意されています。また、FPScript コードで独自のモデルを定義することも可能です。非線形カーブフィッテングは解析ウィザードにも組み込まれています。

グラフ機能の向上

  • FlexPro 7 では極グラフ描画機能が追加されました。ほとんどすべてのダイアグラムタイプが極グラフで表示できるようになっています。極軸システムでは円周率の分数に加え、角度を度数やラジアンで指定できる特別なフォーマッタが用意されています。FlexPros の新しい円グラフも特別な極グラフを使用しています。
  • FlexPro は軸やカーブのラベルが重なり合わないように自動的に調整する機能が追加されました。
  • 複数ページにわたるダイアグラムや表がより作成しやすくなりました。従来は一旦単一ページで作成しプロパティを起動しないとできなかったことが FlexPro 7 ではダイアグラムウィザードでできるようになりました。任意のページでカーソルを使用し、あるいはラベルや描画オブジェクトを追加することができます。
  • ダイアグラムウィザード自体も改良されています。デシベルやパーセントといったデータ正規化をウィザード上でプルダウンメニューから選択するだけで簡単に行うことができるようになりました。従来の FlexPro では表示されていなかった大きなデータのプレビューも FlexPro 7 ではデータを間引きして表示されるようになっています。

パフォーマンスの向上

  • FlexPro データベースおよび FlexPro ランタイム環境のパフォーマンスが著しく向上しています。最新のキャッシングとオーバーレイ技術によりストレージの効率を高め、一次ファイルの数を減少させます。個々のデータセットに加え、データベース全体のメモリ使用閾値を指定できるようになり、効率的かつ効果的な処理が確保されます。

FPScript の規格拡張

  • FlexPro 6 ではオートメーションが追加され、すべてのオブジェクトやそのプロパティへ外部のプログラミング言語や組み込みの VBA を使ってアクセスすることができるようになっていますが、FlexPro 7 では FlexPro 独自の解析プログラミング言語 FPScript でこのオートメーション技術を使用できるようになりました。他のデータセットや公式からデータにアクセスできるに加え、FPScript はデータセットのコメントや物理単位、ダイアグラムのカーブの数などさまざまなオブジェクトの属性にアクセスできるようになりました。
  • これにより、従来の FlexPro で使用していた "%(Comments)" や "%(Unit)" といったプレースホルダに代わり FPScript の式を埋め込むことができるようになり作業効率を向上させることができます。軸や凡例のラベルなどのテキストボックスに FPScript を埋め込んで使用することができます。FPScript をプログラムのあらゆる場所で使用し必要な情報にアクセスできるため、必要な情報をさまざまな場所に配置することができるようになりました。
  • 今回の改良はこれだけにとどまらず、埋め込んだ FPScript はカーブのデータを提供しているデータセットへのカーブのリファレンスなどのすべてのデータのリファレンスに取って代わりました。FPScript が埋め込めるようになる二つの利点が加わりました。一つは、シグナルを 100% に正規化して表示するといった作業で複数のスクリプトを使用するようなタスクの作業効率を大幅に向上します。もう一つは新しいプレゼンテーションや解析オブジェクトを作成したときに FlexPro がそのときに選択されているものをより良く反映するようになりました。例えばデータマトリクスの一部を方形に選択して、あるいは二つのデータセットからなるシグナルのカーソル間の範囲を表示するといった FlexPro 6 のデータリファレンスではできなかったことが埋め込み FPScript により簡単に実現できるようになりました。結果はダイアグラム上で選択したとおりに表示されます。

FPScript の機能向上

  • FPScript が大幅に機能強化されました。上記のようにオートメーションオブジェクトモデルを使ってすべてのオブジェクトプロパティに読み込み専用アクセスができるようになりました。
  • カレンダータイムやタイムスパンが新しいデータタイプとして FPScript でサポートされるようになりました。単一のスクリプトで複数の結果を得ることができる新しいデータ構造「リスト」が追加されています。例えばカーブの複数のモデルパラメータや共分散マトリクスを得ることができます。
  • 他のデータやスクリプトにアクセスする場合、"..DataDataSet1" といった相対パスが使用できるようになりました。
  • データセット結合の効率を向上する Append ステートメントが追加されました。
  • FPScript インデックス演算子で負のインデックスを使用できるようになりました。負のインデックスを入力するとデータシリーズの最後からカウントを開始します。たとえば "Series[-1]" はデータシリーズの最後の値を抽出します。
  • FPScript Dim ステートメントは値の割り当てと組み合わせて、"Dim s=0" といった形で使用できるようになりました。
  • FPScript コードの実行は、たとえ組み込みの関数が実行されている場合でも任意に中止できるようになりました。

解析モジュールの改良

  • 音響解析
    • オクターブとサウンドレベル解析であらかじめ決定された校正値をスカラー値で直接入力することができるようになりました。
  • 次数解析
    • 位相シグナルが改良されました。回転ごとのサンプル回数を直接入力できるようになりました。
    • インパルス信号の解析において回転ごとのインパルス数も直接入力できるようになっています。
  • スペクトル解析
    • Sine と Flattop の二つのウィンドウが追加されました。1/3 オクターブおよびオクターブ解析で使用できるスペクトルタイプが追加されました。
    • 力積または定常ランダム雑音の損傷可能性の解析のための衝撃応答スペクトル (SRS) 解析ツールが追加されました。
  • 統計解析
    • 相関行列および共分散行列を計算する関数が追加されました。Grubbs-Beck および F 検定の精度が向上し、ANOVA がデータシリーズではなくリストを結果として返すように改良されました。

ドキュメンテーション機能の改良

  • FlexPro のオンラインドキュメンテーションは完全に改正され著しく拡張されています。使用される解析に関するドキュメントは科学者の要求を満たすものになってきています。すべてのアルゴリズムは詳細に説明されています。科学文献やさまざまな例が追加されています。

このほかにも多数の新機能や改良された機能があります。