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製品概要 新しい機能

バージョン 3.6 での追加機能

  • UTF-8 文字コード対応
  • いくつかの表示上のバグフィックス
 

バージョン 3.5 での追加機能

解析機能

  • インタラクティブ解析 ( Interactive analysis ):



    この新機能によりパラメータの変更が可能になり、それに伴うパフォーマンスの影響を即座に見ることができるようになりました。次のパラメータを変更することができます:
    • レイヤーの厚さ layer thickness
      ( QWOT または物理的)
    • グループ因子 group factor
    • 屈折率 refractive index ( N または K )
    • 入射角 incident angle
    • 入射波長 incident wavelength
    • 電場波長 electric field wavelength
    • モニタリング波長 monitoring wavelength
    • 変動物質因子 variable material factor

    • これらパラメータの1つを変更するたびに、次のウィンドウが自動的に更新されます:
      Plot、 Table、 Electric Field、 Color Chart、 Monitor Chart。 これらのインタラクティブ解析のダイアログは5つまで同時に開くことができます。

  • アニメーション保存機能:
    TFCalc で連続するプロットを作成した場合、これらは GIF アニメーションファイル(画像情報を保存する一般的なファイル形式)として保存できます。

    グループ因子(group factor)を利用した帯域通過フィルタの中心波長のシフト
    入射角度のシフトにより帯域通過フィルタの感度が変化する様子
    指数のシフトにより帯域通過フィルタの感度が変化する様子
    外部レイヤーの指数のシフトにより帯域通過フィルタの感度が変化する様子
     
    variable materials factor を使用したプロトタイプ帯域通過フィルタの帯域幅の変化
     
    レイヤーの厚さにより FTR (frustrated total reflection) が変化する様子
     
    レイヤーの厚さにより SPR (surface plasmon resonance) が変化する様子
    TFCalc 3.5 の "Interactive Analysis" 機能を使用して作成されたアニメーションです。様々な用途にご利用いただけます。

    • アニメーションを作成するには2通りの方法があります。(1)Interactive Analysis ダイアログを使用して、プロット、EFI プロット、カラーチャート、モニタチャートといった保存するプロットの内容を選択する。(2)コーティングの入射角度と波長を解析する。後者の場合、Plot ウィンドウのオプションメニューに新しいコマンド「Save Animation to File (アニメーションをファイルに保存する)」が用意されています。GIF 形式で保存されたファイルであれば、 Internet Explorer や Netscape Navigator といったウェブブラウザで閲覧することができます。それ以外にも、QuickTime for Windows を使ってアニメーション GIF を閲覧することもできます。 (Windows 95/98/ME 環境でご使用される場合には、リソースの制限により、フレーム数の上限は、約 50 となります。)

  • イールド解析 ( Yield analysis ):
    この機能はコーティングデザインの製造の可能性を探る助けをしてくれます。ユーザーは不均質なターゲットを使ってコーティングのパフォーマンス公差を指定しなければなりません。その後イールド解析は、Sensitivity ダイアログでパラメータを使って、小さなランダム誤差を伴うデザインを生み出します。イールドは、公差の中でパフォーマンスを行う、これらランダムデザインのパーセンテージです。イールド解析もまた、デザインが公差に合致しない最大原因がどの波長かを示すグラフをプロットします。

  • 超高速パフォーマンスの計算
    TFCalc は超高速数量 GD ( Group Delay )、GDD ( Group Delay Dispersion )、TOD ( Third Order Dispersion ) を計算することができます。これらは波数に関する位相のずれの第1次、第2次、第3次導関数にすぎません。これらの数量は反射と透過、P と S 偏光および P-S 差異に使用することができます。これらの数量は数値導関数を使って計算することができます。

  • 裏面位相
    今、コーティングの裏面から位相のずれを計算し最適化することができます。この機能は、コーティングの表と裏からのパフォーマンスを制御しなければならないときに有効です。

  • 0.1 オングストロームの最短波長
    これは X 線コーティングのデザイナーに重要なことです。

  • 変化率の変更
    Sensitivity ダイアログにおける最小許容相対誤差が 0.0001% になりました。

 

最適化

  • 円錐角ターゲットを使った最適化
    TFCalc には、何年にもわたり光円錐で照射されたときのコーティングのパフォーマンスを計算する機能がすでに備わっていました。そして今、デザイナーは光円錐のためのコーティングも最適化できるようになりました。Modify メニューから "Targets-Cone Angle" を選択すると開くウィンドウで、円錐角ターゲットを入力できます。円錐角ターゲットは TFCalc にある最適化のすべての形式ではたらきます。

  • 超高速数量の最適化
    "Targets-Discrete" ウィンドウの Option メニューに新しいコマンド "Generate ultra-fast targets" が追加されました。これによりデザイナーは GD、GDD、TOD のためにターゲットを追加できます。これらのターゲットは TFCalc にある最適化のすべての形式ではたらきます。

  • テキストファイルからの不均質なターゲットと公差の読み取り
    以前、ファイルから読み取ることができたターゲットは、すべて均質ターゲットでした。今、ターゲットファイルは3つのコラム、波長、ターゲット値、公差をもつことができます。もし公差コラムがなければデフォルト公差が使用されます。次に載せるのはターゲットファイルの一部です。
    500.0 >45.0
    500.0 <55.0
    550.0 100.0 0.1

    波長が 2 回以上現われることに注意してください。最初の2つのターゲットはデフォルト公差を、3 番目のターゲットは 0.1 を使っています。

  • Equal-ripple ターゲット
    "Targets-Discrete" ウィンドウの Option メニューに新しいコマンド "Generate equal-ripple targets" が追加されました。この機能は "equal-ripple" 帯域通過フィルタをデザインするときに有効です。


マテリアル

  • 分散形式拘束の削除
    以前、殆どの分散形式は負であってはならないパラメータを持っていました。そして今、分散形式が測定データに適したときに使われるこれらの拘束が削除されました。しかし、ユーザーはこれらの拘束を Constraints ダイアログで設定することができます。

  • Variable materials を最初に検索
    TFCalc がデザインを開くとき、Regular materials リストの前に Variable materials リストでマテリアル名を検索します。これは、他のデザイナーからデザインを受け取るとき、既存のマテリアルと同じ名前の Variable material を使うデザインにより生ずる問題を回避します。

  • Variable materials ファクター
    Variable materials を使って帯域通過フィルタのプロトタイプをデザインするとき、帯域通過の幅を調節した方がいい場合があります。そしてこれは、屈折率が1より大きい場合はそれらすべてにこのファクターを掛け、1より小さい場合はそれらすべてをこのファクターで割ることで調整できます。TFCalc の新しいインタラクティブ解析機能で正しいファクターを簡単に見つけることができます。インタラクティブ解析ダイアログを開き、"Variable material factor" を選択し、フィルタのプロットを見ながらファクターを調節するだけです。

ユーザーインターフェイス

  • ユーザーはウィンドウの背景色を白に変えることができます。
    コンピュータによっては灰色の背景色が暗すぎることがあります。背景色が白だと少しチカチカするかもしれませんが、データウィンドウは見やすくなります。これは Misc メニューから "Window Options" を選択することで可能になります。

  • クリップボードにコピーされたプロットの背景が白くなりました。
    以前は灰色の背景がクリップボードにコピーされていたのです。今では背景はいつでも白です。

  • カラープリンタを認識することができるようになりました。
    もしカラープリンタを使ってプロットをプリントするなら、TFCalc は点線ではなく実線をプリントします。

  • 開いているファイルを認識します。
    TFCalc に他のプログラムで使用中のファイルを読み取らせようとすると、警告メッセージが現われます。以前はファイルを読み取ることもできず警告も表示されませんでした。