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著者たちは、連続四分の一波長スタックを使って、広域帯誘電性レフレクター作成上の問題を考察しました。これは興味深い論文で、この種のコーティングをデザインするならぜひ読むべきです。次の例はこの文献から採用しました。
目的は、波長範囲400-800 nm、入射角50度において、反射率の高いレフレクターをデザインすることです。このコーティングは入射角が50度なので、S偏光の反射率がPよりはるかに高くなります。それゆえ、P偏光の反射率をコントロールすることに集中できます。L (インデックス 1.45) と H (インデックス 2.35) のレイヤーから成るコーティングは、ガラス G (インデックス 1.52) の上にデポジットされます。入射媒質は空気 (インデックス 1.0) です。
文献にある式は 3-スタック (7 ピリオド/スタック) デザインを導き出し、これらのスタックは波長 705、555、および437 nmを中心にしています。反射率を高めるために、著者たちは基板の次に1つの H レイヤーを追加しました。その結果、平均の P 反射率が98%になる、43レイヤーのコーティングがデザインされました。
TFCalc は、この種のコーティングをデザインし、精度を高めることができます。始めのデザインは43-レイヤーコーティングで、スタック式は
G a(HL)^7 b(H(LH)^7) c(LH)^7 air
です。ここで H と L は、参照波長550 nm、入射角50度において、1 QWOT (Quarter-Wave Optical Thickness) になり、因子 a、b、c は"グループ"最適化を使って決定しなければなりません。(レイヤーのグループごとの厚さを変更するので、これはグループ最適化と呼ばれます。すなわち、同じグループにあるすべてのレイヤーは、グループ内の他のレイヤーに対し相対的な厚さを保ちます。) 1つの連続ターゲット (400-800 nm、50度においてRp=100% ) と、開始値
a = 1.2000, b = 1.0000, c = 0.8000,
を使うと、グループ最適化は
a = 1.3260, b = 1.0171, c = 0.7855.
という結果を導き出します。これらの値は 729, 559, および 432 nm を中心とするスタックに該当します。平均 P反射率は98%です。 P偏光のパフォーマンスを次に示します。
もし反射率を改良するためにすべてのレイヤーが最適化されるなら、平均P反射率はほぼ同じ値に留まります。しかし、最小反射率は次に示すように実質的に高くなります。
H 97.87 L 171.35 H 80.56 L 152.15 H 74.35 L 154.04 H 83.10 L 178.45 H 72.02 L 129.75 H 85.36 L 141.64 H 82.96 L 141.89 H 71.17 L 137.71 H 69.96 L 104.04 H 55.42 L 113.89 H 71.53 L 121.61 H 63.21 L 111.11 H 61.47 L 121.69 H 63.51 L 101.69 H 56.86 L 101.16 H 52.26 L 82.60 H 46.62 L 94.22 H 53.49 L 90.92 H 46.16 L 86.62 H 51.59 L 91.80 H 45.96 L 80.64 H 49.35
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