※製品は英語アプリケーション・英語 PDF マニュアル付きです。
※ MacTempasXの後継品「Tempas」(macOSX/Windowsy用 64bit対応) がリリースされました。
※ Apple社が32bit アプリケーションのサポートを終了しているため、旧製品MacTempasXは
開発終了となります。MacTempasXユーザの方の最新版ダウンロードはこちらをご覧ください。
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「Tempas」は、HRTEM (高分解能透過電子顕微鏡) の画像/回折シミュレーション機能に加え、STEM (走査型透過電子顕微鏡) および CBED (収束電子回折) 計算機能を実装しています。画像の定量的な比較や構造精密化はもちろん、様々な機能を備えた前バージョン「MacTempas」のコードを完全に書き直したプログラムです。Tempas は開発プラットフォームに QT を利用していますので、macOS 版の開発と同時に Windows 版を作成することが可能となりました。
Tempas にはMacTempas の機能がそのまま維持されており、MacTempas の操作法を知っている方ならどなたでも Tempas を違和感なく操作できるはずです。さらに、グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) が完全に書き換えられ、MacTempas には出来なかった機能が Tempas には追加されています。操作の多くは CPU のマルチコアを利用しているため、様々な操作がコア数に応じて高速化されます。
Tempas の主な機能
- 完全なマルチスライス計算による高解像度 TEM 画像と動的回折パターン
- 完全なマルチスライス計算による高解像度 STEM 画像
- 「ライブ」コントロールにより計算される HRTEM 画像とシミュレーションの各種パラメータの関数としての波面 (exit wave)
- 運動学的 SAD パターンと菊池パターンの計算
- 運動学的 CBED パターンの計算
- ブロッホ波計算による CBED パターン
- リングパターン
- 自動計算による HRTEM 連続傾斜像
- シミュレーション画像と実験画像の完全な定量的比較
- 画像の定量的照合に基づく構造および顕微鏡パラメータの精密化
- 逆空間テーブル、面間隔と角度の計算機
- 完全な画像操作
- 基本的画像処理全般
- 高度な画像処理機能、実空間、逆空間フィルタ、マスク、ノイズフィルタ等
- ピークの検出、ピークの当てはめ、および、格子のあてはめ
- パターン検索のためのテンプレートマッチング機能
- 実空間と逆空間の置き換えと歪み解析
- 結晶学的画像処理
- 回折パターンの定量化
- モチーフ抽出とノイズ推定による平均化
- 完全な逆ポーランド記法による画像計算機
- 画像の整列 (alignment)
- フォーカスの決定
- Gatan Digital Micrograph 画像 (画像データとカリブレーション) の読み込みのサポート
- オプション:Digital Micrograph 互換スクリプト言語
- オプション:波面 (exit wave) とオブジェクトの再構築パッケージ
- …上記の他にも多彩な機能が装備されています
Tempas のスクリーンショット例
メインディスプレイウィンドウ。与えられた原子モデルを元にいくつかのデータを計算したサンプル例
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CBED パターン計算の開始画面
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Tomographic Tilt Series (トモグラフィによる連続傾斜像) 計算の開始画面
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“Live Microscope Control” 機能を使った画像のシミュレーション。入力パラメータの更新に応じて画像は動的に更新されます
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左側の画像は、LiFe3O4 の単位格子内の 3D 静電ポテンシャルの対数をあらわす 3D ImageVolume の最初の画像です。右側は同じ内容のサーフェスプロットです
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3D 静電ポテンシャルは様々な方法であらわすことができます。上記のインターフェースを使えば、異なる方向でボリュームをスライスできます
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同じ内容の 3D ポテンシャルは、等値面 (ISO-Surface) としてあらわすこともできます。このサーフェスは、電位の値が指定した入力値に対応する場所に描画されます
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このコントロールウィンドウは、実験で得られた回折パターンから定量データを抽出するための開始画面の役割を果たします
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決定された格子上の回折斑点をもとに抽出されたピーク情報
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周期的な 2D の単位セルから対称化されたデータを使用した結晶学的画像処理
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周期的な格子マスクを使用したフーリエ画像処理
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回折斑点の周辺情報からのデータを使用した Geometric Phase Analysis (幾何学的位相解析) による格子のずれとひずみの決定
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Geometric Phase Analysis (幾何学的位相解析) の分析に使用する規準となる格子ベクトルをあらわした例
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規準格子からの x 方向のずれ (deviations) を擬似カラー表示であらわした Geometric Phase Analysis (幾何学的位相解析) と、同じ格子からのずれを 2D であらわしたベクトルマップ
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ビルトインされた Reverse Polish Notation Calculator (逆ポーランド記法計算機)。実数と複素数はもちろん、実画像と複素画像を計算できます
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異なる照合条件を使用した2つの画像の比較例
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