更新日: 16/03/03

簡単な手順で、3D DXF をインポート/エクスポート

新バージョンには、3D DXF ファイルのサポートをはじめ、数多くの新機能と改善が組み込まれています。最も要望の多かった 3D DXF のインポート/エクスポートを、Voxler がサポートするようになったことは大変喜ばしいことです。

Voxler からエクスポートして、新しいプロジェクトにインポートした Isosurface モジュール

 

ユーザーからは、さまざまなアプリケーションにおける 3D DXF サポートが要望されていました。例えば、鉱物探査地質学者にとって 3D DXF サポートはクライアントとのデータ交換時に特に有用です。Voxler で生成された Isosurfaces (等値面) 、HeightFieldsWellRendersContours からエクスポートした 3D DXF ファイルをクライアントの CAD 部門に送信し、さらに詳しい解析やモデリングができます。同じように、CAD 環境でモデル化された鉱山トンネルや他の鉱山構造を Voxler の本当の 3D 空間に簡単にインポートできます。GIS の専門家が Voxler の 3D グリッド機能 (他のアプリケーションでは困難な機能) を利用するときには、3D DXF を 3D GIS アプリケーションにインポートすることができます。

Voxler ベータテスターである Subsurface Environmental Solutions、LLC. の社長 Steve Boynton 氏は新たにサポートされるファイルタイプの利点について、こう言っています。「3D DXF サポートの追加とベクトルデータの重ね合わせが、Voxler を素晴らしい 3D 可視化ソフトウェアからエキサイティングな改善設計ツールに変化させました。」

 

Voxler 4 でサポートする DXF のエンティティ

3D DXF ファイルには様々なエンティティとオブジェクトが含まれていますが、そのほとんどが Voxler 4 でサポートされています。サポートされているインポートエンティティは LINE、3DLINE、POINT、POLYLINE (さまざまな 3D ポリゴンメッシュやポリフェイスメッシュを含む) 、LWPOLYLINE、MESH、3DFACE、ERTEX です。Voxler に DXF をインポートすると、これらのエンティティの描画スタイルをシェードからライン (通常はワイヤーメッシュ) やポイントに変更することができます。このようなフレキシビリティによって、Voxler 4 に読み込んだ DXF を自由にカスタマイズすることができます。

MESH と 3DFACE エンティティ以外のエンティティとオブジェクトは Voxler からエクスポートすることができます。さらに、3D DXF にエクスポートするときは、サーフェスのカラーマッピングがエンティティに保持され、Voxler で作成した内容ととほとんど同じ 3D DXF ファイルを作成します。

 

Voxler 4 での 3D DXF の使用方法:

Voxler に 3D DXF ファイルをインポートする手順は非常に単純です。DXF のインポート手順は次のとおりです:

  1. File | Import コマンドをクリック

  2. Import ダイアログが開いたら、DXF ファイルを選択して Open をクリック

  3. DXF Import Options ダイアログが表示されます。オプションの変更や、OK をクリックしてデフォルトを了承することができます。

ネイティブの色とエンティティを表示した DXF がインポートされます。

Voxler の 3D DXF エクスポートはとにかく簡単です。3D DXF のエクスポートは Voxler で作成したグラフィック表示モジュールごとにコントロールされます。連続データのレンダリングとハード境界不足のため、DXF エクスポートでいくつかのグラフィック表示モジュールが構造化されません。例えば、VolRendersOrthoImagesObliqueImages は 3D DXF にはエクスポートされません。ClipPlaneTextAnnotationLight モジュールなど、シーン強化に使用されるモジュールも、3D DXF にエクスポートできません。その他のグラフィックス表示モジュール (WellRenderHeightFieldIsosurface モジュールを含む) はすべて 3D DXF エクスポートに使用可能です。

 

モジュールを 3D DXF ファイルにエクスポートするには:

  1. Network Manager で、3D DXF ファイルをエクスポートするグラフィック表示モジュールを選択

  2. モジュールを右クリックし、コンテキストメニューから Save Data オプションを選択
数回クリックするだけのシンプルかつ簡単なプロセスで、Voxler 4 から Isosurfaces をエクスポートします。
  1. Export ダイアログで
    1. Save as typeDXF AutoCAD Drawing (*.dxf) に変更
    2. File name 横にファイル名を入力
    3. DXF を保存する先のディレクトリを設定
    4. Save をクリック

  2. Export Options ダイアログで、File Compatibility の下のフォーマットやその他のオプションを選択し、OK をクリックします。通常はの最新バージョンの DXF である AutoCAD 2007 を使用します。

これで、モジュールが 3D DXF にエクスポートされ、Golden Software 社の別のアプリケーションまたはサードパーティの 3D モデリング CAD や GIS アプリケーションに DXF ファイルをインポートすることができます。上記で作成した DXF エクスポートの例を表示するために、新しい AutoCAD TrueView プロジェクトを作成してみました。3D DXF ファイルの1つをメッシュとしてインポートし、元の Voxler プロジェクトと同じカラーマッピングで表示しています。

Voxler で作成した 3D DXF ファイルの 1 つを、AutoCAD TrueView プロジェクトにインポートした例。DXF ファイルがソース Isosurface モジュールと全く同じように表示されています。

 

3D DXF ファイルのインポート/エクスポートは、モデル構築の柔軟性の新たな次元を開き、他の CAD、GIS、3D 可視化パッケージとの互換性を大幅に向上させます。