21.7 オッズ比検定

ある処理や危険因子になんらかの事象が発生する有意な効果があるか否かを判定するには、オッズ比検定 (Odds Ratio Test) を使用します。症例対照研究 (case-control studies) でよく使用される検定です。この種類の研究は、後向き (retrospectively) に実行されるもので、研究者によって事象が発生したか否かに従って2群の被験者が抽出されます。そして、危険因子に曝露された被験者数をそれぞれの群についてカウントします。

 

1. オッズ比検定について

オッズ比 (Odds ratio) は、症例対照研究 (case-control studies) でよく使用されます。このタイプの研究は、後向き (retrospectively) に実行されるもので、研究者によって事象が発生したか否かに従って2群の被験者が抽出されます。そして、危険因子に曝露された被験者数をそれぞれの群について記録します。オッズ比 OR は、次式で定義されます:

オッズ比は、危険因子に曝露されていない個体と比べて危険因子に曝露されている母集団の個体についてその事象が発生する可能性の大きさをあらわす推定量です。

 

2. オッズ比検定を実行する

オッズ比検定 (Odds Ratio Test) を実行するには:

  1. ワークシートに適切なデータを入力または配置します。詳しくは、オッズ比検定のデータを配置するをご覧ください。

  2. Odds Ratio Test レポートを表示して解釈します。詳しくは、オッズ比検定の結果を解釈するをご覧ください。

 

3. オッズ比検定のデータを配置する

ワークシートに入力された分割表のデータを使用するか、または、観測された生データの2つの列のデータを使用してオッズ比検定を実行することができます。

検定で使用するデータフォーマットは、Odd Ratio Test ウィザードの Data Format パネルで指定します。

 

4. オッズ比検定オプションを設定する

オッズ比オプションを使用するのは:

 

オッズ比オプションを変更するには:

  1. 検定オプションの変更後に検定を実行するに際して、検定の実行前にデータを選択しておきたい場合は、対象とするデータ列をポインターでドラッグしておきます。

  2. Analysis タブをクリックします。

  3. SigmaStat グループにある Test ドロップダウンリストから以下を選択します:

    Current Test Options

    Options for Odds Ratio ダイアログボックスが表示されます。詳しくは、Options for Odds Ratio をご覧ください。

  4. 検定オプションを有効または無効するにはチェックボックスをクリックします。SigmaPlot を次回以降起動するときは、ここで選択したオプションの内容が全て保持されます。

  5. 検定を続行するには、Run Test をクリックします。

  6. 現在の設定内容を適用して、オプションダイアログを閉じるには、OK をクリックします。

 

7.7.4.1 Options for Odds Ratio

 

5. オッズ比検定を実行する

オッズ比検定を実行するには、検定するデータを選択する必要があります。検定ウィザードの Select Data パネルを使用して、検定したいデータを含むワークシートの列を選択したり、お持ちのデータがどのような状態でワークシートに配置されているかを指定します。

オッズ比検定を実行するには:

  1. 検定の実行前にデータを選択しておきたい場合は、対象とするデータ列をポインターでドラッグしておきます。

  2. Analysis タブをクリックします。

  3. SigmaStat グループにある Tests ドロップダウンリストから次を選択します:

    Rates and ProportionsOdds Ratio Test

    Odds Ratio - Data Format ダイアログボックスが表示され、データフォーマットを選択するよう指示されます。

  4. Data Format ドロップダウンリストから適切なデータフォーマットを選択します。分割表のデータを検定する場合は、Tabulated を選択します。お持ちのデータが生データの形式で配置されている場合は Raw を選択します。詳しくは、オッズ比検定のデータを配置するをご覧ください。

  5. Next をクリックして検定に使用するデータ列を選択します。検定を選択する前に列を選択していれば、選択された列が selected columns リストに表示されます。列をまだ選択していない場合は、データを選択するようダイアログボックスで指示されます。

  6. Selected Columns リストに別のワークシート列を割り当てたい場合には、ワークシートで直接その列を選択するか、Data for Observations または Data for Category ドロップダウンリストからその列を選択します。

    データフォーマットに tabulated を選択した場合、最初に選択した列は Selected Columns リストの Event 行に割り当てられ、2番目に選択した列はリストの No Event 行に割り当てられます。データフォーマットに生データ (Raw) を選択した場合は、最初に選択した列が Selected Columns リストの Event 行に割り当てられ、2番目に選択した列がリストの Group 行に割り当てられます。

  7. 選択した内容を変更するには、リストの割り当てを選択したあと、ワークシートから列を選択しなおします。Selected Columns リストの内容をダブルクリックすることによって、列の割り当てを消去することもできます。

  8. Finish をクリックすると、検定が実行されます。Odds Ratio test レポートが表示されます。詳しくは、オッズ比検定の結果を解釈するをご覧ください。

 

6. オッズ比検定の結果を解釈する

数値による結果に加えて、拡張された結果の説明が表示されることがあります。この説明テキストは、Options ダイアログボックスで有効または無効にすることができます。また、表示する小数点以下の桁数についても Options ダイアログボックスで設定できます。

 

結果の説明

通常のヘッダ情報に加えて、レポートには以下の内容が含まれます: