9.12.2 三角軸の範囲、スケール、方向を変更する

三角軸のスケールの種類と範囲の設定では、データのプロットに使用する単位と増分が決まります。軸のスケール、範囲、方向は Graph PropertiesScaling 設定で変更します。軸の範囲は、軸を選択してドラッグすることでも変更できます。三角軸の範囲を変更するとグラフのサイズや、形状に影響が出る場合があります。

 

1. ドラッグによる軸範囲の変更

軸もしくは頂点を選択してドラッグすると、軸の範囲を変更できます。三角軸は相互依存しているので、軸をドラッグしてその範囲を変更すると他の軸の範囲も変わる可能性があります。

頂点をドラッグすると、その頂点を構成している 2つの軸の範囲が変わります。1つの軸範囲の最大値を減らすと、4つ目の軸が形成され、グラフは台形になります。軸を選択してドラッグし、グラフの中心へ近づけたり離したりすると、同じ増減分だけ3つ全ての軸の範囲が変わり、グラフの元の形は維持されます。

 

三角軸の範囲を変更するには:

  1. 三角グラフを表示します。

  2. 変更する頂点もしくは軸を選択します。頂点を選択すると、黒の四角い選択ハンドルが表示され、点線で囲まれます。軸を選択すると軸範囲の中央に選択ハンドルが表示され、点線で囲まれます。
    図 156: 三角プロットの範囲スケールを軸をドラッグして変更する例

  3. いずれかの頂点または軸をドラッグしてグラフの中央へ近づけたり離したりします。軸の範囲はそれに応じて調整されます。
Note: 三角グラフの軸範囲を変更すると、軸が増えることがよくあります。これらの軸は、軸線の各“ペア”における2番目の軸です。頂点を移動させたために表示される軸は、移動された頂点と向かい合う軸とペアになります。

 

図 157: 左:Y軸を 50% にドラッグした例。
右:Y頂点を 50% にドラッグした例

 

2. 三角軸の範囲の変更

三角グラフの範囲を変更するには、Graph Properties を使用します。

  1. 軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。

  2. Properties リストから Axis > Ternary Scaling を選択します。(※実際は Axis > Scaling)

  3. X Range, Y Range, Z Range 欄の Start および End スライダーを動かして個々の軸範囲を変更します。
Note: 軸範囲の最小値を増やすと、他の軸範囲の最大値が必ず減るので三角グラフのサイズが小さくなります。三角軸の最大値を減らすと、グラフの形状が変わります。

 

3. 三角スケールの種類

1つのグラフにある全ての三角軸は、デフォルトの Percentage(0-100) スケールまたは Unitary (0.0-1.0) スケールを使用します。各スケールに使用されるデータは、各スケールに対して指定された範囲内である必要があります。

作成するグラフの種類によって、グラフのスケールが決まります。グラフ作成中に何かミスをしない限りは、スケールを変更する必要はありません。Percentage から Unitary にスケールを変更することで、範囲外のデータを非表示にできます。

図 158: Percentage に対して適用されるデータ範囲 0-100 と、
Unitary データに対するデータ範囲 0-1

 

三角軸スケールの種類を変更するには:

  1. 三角軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。

  2. Properties リストから Axis > Ternary Scaling を選択します。(※実際は Axis > Scaling)

  3. Scale type ドロップダウンリストから軸スケールタイプを選択します。
    1つの軸に対してスケールタイプを変更すると、全ての軸が変更されます。

 

4. 三角軸の方向の変更

三角グラフの軸は、時計回りまたは反時計回りの方向に増加するデータを表示します。各軸のラインはグラフの 2つの値のいずれかもしくは両方を表現します。方向を変更すると、デフォルトで軸上に表示されている値が変更されます。三角軸は相互依存しているので、軸の方向を変更すると、全ての軸が変更されます。

三角グラフの軸には、相互依存する軸範囲があり、0 から 100 の場合は 0 から 100 が軸範囲のデフォルト設定で、0-1.0 の場合は 0-1.0 がデフォルト設定です。

軸範囲とスケールは、プロットデータに使用される軸単位とインクリメントを決定します。

 

軸の方向を変更するには:

  1. 三角軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。

  2. Properties リストから Axis > Ternary Scaling を選択します。(※実際は Axis > Scaling)

  3. Direction ドロップダウンリストから軸の方向を選択します。

    3つ全ての軸の目盛りの方向が変更され、軸範囲は反対になります。

    軸の方向を変更するとラベルの 0-100 の方向が反転し、目盛りの方向が変わります。しかし、軸タイトルが頂点ではなく軸に沿って配置されている場合は、タイトルは移動するだけです。変更可能な各頂点の位置は、軸の方向に関係なく一定になります。
図 159: 反時計回り (左) と時計回り (右) の方向の軸を表示する三角グラフ