9.11.2 放射軸
放射軸 (Radial Axes) は、グラフの半径に沿って描かれる軸で、デフォルトではグラフの中心から外側へ向かって伸びる 4 本の軸として表示されます。それぞれの放射軸は同じデータを表現するものなので、そのスケールと範囲はいずれも同じである必要があります。ただし、各放射軸の色、目盛り、ラベル、位置、表示は個別に変更することができます。
放射軸の変更には、以下のものがあります:
- 軸の表示/非表示。
- 目盛りラベルのタイトルと軸の表示の変更。
- 軸線の変更。
- 軸スケールの変更。
- 目盛りの変更。
- 軸目盛りのラベルタイプの変更。
1. 放射軸のラインと位置を変更する
極座標プロットの放射軸 (radial axes) のライン設定を操作するには:
- グラフをダブルクリックして Graph Properties を開きます。
- カレントの Axis ドロップダウンリストから Radial Data を選択します。
- Properties リストから Axis > Radius Lines を選択します (※実際は Axis > Lines)。
1.1 放射軸を移動する
放射軸を移動するには:
- ページ上で軸を選択します。
- マウスで軸を新しい位置にドラッグします。放射軸が、車輪のスポークのようにグラフの内部を回転します。
1.2 放射軸の位置を正確な角度で設定する
放射軸の位置を正確な角度を指定して設定するには:
- 放射軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。
- カレントの Axis ドロップダウンリストから Radial Data を選択します。
- Properties リストから Axis > Radial Lines を選択します。(※実際は Axis > Lines)
- 放射軸を移動するには、Show/Place Axes 欄のスライダーを動かして位置を設定します。軸の位置は、0度 (3時) からの度数で表示されます。デフォルトは 0度、90度、180度、270度となります。
- グラフの中心から軸をオフセットするには、Axis Start スライダーを動かして、放射軸の長さを変更します。
スライダーを 0% に設定すると、グラフの中心から外へ軸が描かれ、25% に設定すると中心から4分の1 の位置から、50% では半分の位置から軸が開始します。
図 153: デフォルトの位置にある放射軸と、
Axes Start を 30% に指定してそれぞれを 45度回転した放射軸。
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1.3 放射軸ラインの表示と修正
放射軸のラインを表示、修正するには:
- 放射軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。
- カレントの Axis ドロップダウンリストから Radial Data を選択します。
- Properties リストから Axis > Radial Lines を選択します。(※実際は Axis > Lines)
- 放射軸の表示と非表示を切り替えるには、 Spoke 1,2,3,4 を選択します。
- 線の色と太さを変更するには、Line prpperties 欄の Color および Thickness ドロップダウンリストから目的の色と太さを選択します。
2. 放射軸の目盛りとラベルの表示と変更
Property Browser の Tick Label 設定では、極座標の放射軸のラベルを表示したり、目盛りラベルを変更することができます。角度軸のラベルは、標準的なデカルトグラフのタイトルやラベルに似ていますが、半径の目盛りとラベルには追加の配置オプションがあります。
表示と位置以外は、極座標プロットと直交座標グラフの目盛りとラベルは同じオプションです。
3. 放射軸のペアに対する目盛りの方向の指定
放射軸の各ペアに対して、目盛りの方向を指定するには:
- 放射軸をダブルクリックして Graph Properties を開きます。
- カレントの Axis ドロップダウンリストから Radial Data を選択します。
- Properties リストから Axis > Major Ticks または Axis > Minor Minor を選択します。
- Direction オプションを使って、放射軸の目盛りの向きを変更します。ここで変更できるのは、Spoke 1 と 3 の対、および、Spoke 2 と 4 の対のみです。
※ Remember: Inward を選択すると目盛りを時計回りに、Outward を選択すると反時計回りになります。 |
図 154 極座標プロット (全ての目盛りが内方を指すグラフ/スポーク 1,3 が内、スポーク2,4 が外を指すグラフ/すべての目盛りが両方向を指すグラフ)
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- Both を選択すると、時計回りと反時計回りの両方の目盛りが表示されます。(none) を選択すると目盛りが非表示になります。