9.1.9 逆数 (Reciprocal)

逆数軸スケール (reciprocal axis scale) は、x を掛けた時の値が1となる逆数を使用します。その方程式は 1/x あるいは x -1 です。

図 142: 逆数軸スケール付きのアレニウスプロット

 

信頼性調査のグラフを作成する場合、研究者はよく逆数スケールを用います。例えば、温度が上昇するほど劣化が進むという理論があります。このケースのプロットでは、x軸に温度の逆数 (1/T (1/mK)) を、y軸に対数 (ln k) を使います。プロットにあてはめた直線の傾きは、研究で求めた化学反応 (すなわち、破損につながる反応) の活性化率です。