2.4.5 3D グラフ用のデータを配置する

SigmaPlot のグラフデータは列 (column) 毎に取り扱います。等高線プロットと 3D グラフ用のデータは、通常、X,Y,Z 値の3列にするか、単一または複数の Z 列、または、それらに XY 列を加えたものにします。3D 棒グラフ、散布図、折れ線プロットでは、任意の3列を XYZ データとして使用することができます。

Note: Z を複数列でプロットする場合は、いずれの Z 列もワークシート上で隣り合っている必要があります。X と Y 列はワークシート上のどこにでも配置できます。

  1. 3D 棒グラフ、3D 散布図、3D 折れ線プロット用のデータ

  2. 等高線およびメッシュプロット用のデータ
    1. 3列からなる XYZ データ (XYZ Triplet)
    2. XY 列と複数の Z 列 (XY many Z)
    3. Z データと行列の番号 (Many Z)

 

1. 3D 棒グラフ、3D 散布図、3D 折れ線プロット用のデータ

3D の棒グラフ、散布図、折れ線プロットの場合は、XYZ Tripret データ、複数列の Z データ (Many Z)、または、Y 値の1列と X 値の1列、および、Z 値の複数列 (XY Many Z) でデータを配置します。これらのグラフ形式では、行データのそれぞれがグラフ上の個々のデータポイントとして表示されます。棒グラフの場合、 Z データの各列がそれぞれの Y 値ごとに X 軸に平行してプロットされます。

データ形式が XYZ tripret の場合は、3D メッシュプロットのために用意された複数 Z 列形式のいずれか (Many Z, XY Many Z) を使用することもできます。

Note: 3D 棒グラフでは XYZ Tripret データは使用できません。X,Y と複数 Z の形式 (XY Many Z) を使用することはできますが、 Z データの列が少なくとも2つは必要になります。

 

2. 等高線およびメッシュプロット用のデータ

四角形からなる通常のメッシュプロットでは、メッシュの交点となる XYZ 座標が必要です。等高線またはメッシュプロット用のデータは、四角形の通常のメッシュ、および、不規則なメッシュのどちらの形態もとることができます。データが規則的な矩形メッシュの場合は、データには何の変換もおこなわれずそのままの値でグラフ表示されます。不規則なメッシュの場合は、規則的な矩形メッシュに補間されてグラフ表示されます。

  Y1 Y2 Y3 Y4
X1 Z1 Z4 Z7 Z10
X2 Z2 Z5 Z8 Z11
X3 Z3 Z6 Z9 Z12

 

このデータ配置でプロットを作成する列のとり方には3つの方法があります。それぞれ、次のセクションで説明します。

 

3列からなる XYZ データ (XYZ Triplet)

X, Y, Z 値からなる3列で等高線またはメッシュをプロットするには、そのデータが Long 形式のメッシュフォーマット (Long Form Mesh Format) で入力されている必要があります。この形式により、メッシュ内の X と Y ポイントに適切な Z 値が順番に割り当てられます。

例えば、上記の X、Y、Z のテーブルの場合、3列のメッシュ形式は次のように配置する必要があります。

X data Y data Z data
X1 Y1 Z1
X2 Y1 Z2
X3 Y1 Z3
X1 Y2 Z4
X2 Y2 Z5
X3 Y2 Z6
X1 Y3 Z7
X2 Y3 Z8
X3 Y3 Z9
X1 Y4 Z10
X2 Y4 Z11
X3 Y4 Z12

 

この配列の場合、XYZ のデータ点の座標値がこの順番どおりに配置されます。XYZ 列の長さは同じである必要があります。

長文形式のメッシュフォーマット (Long Form Mesh Format) で配置したデータ

 

XY 列と複数の Z 列 (XY many Z)

X と Y をそれぞれ1列に配置し、対応する Z データを連続する複数列に配置することもできます。この方法は XYZ データがテーブル状になっている場合や、X や Y の値が不規則に増加している場合に適しています。

このオプションを使用するには、Y 行と同じ数だけ Z 列が必要で、Z 列のそれぞれの長さは X 列と同じにする必要があります。

X data Y data Z data
X1 Y1 Z1 Z4 Z7 Z10
X2 Y2 Z2 Z5 Z8 Z11
X3 Y3 Z3 Z6 Z9 Z12
  Y4        

 

Z 列データの1列目を最初の Y 値に割り当て、Z 列データの2列目を 2番目の Y 値に割り当てるという具合になります。

X 列にある行データは、同じ行の Z 列データの X 値としてそれぞれ割り当てられます。

図 2.12  単一の X と Y 列、および複数の Z 列で配置された XYZ データ

 

使用する列は、長さ (データ数) が不均一でもかまいません。メッシュプロットでは欠損値をあらわすことができないため、不均一な長さの列で作成された X, Y, Z 値の不揃いな部分はプロットされません。

 

Z データと行列の番号 (Many Z)

セルの列と行番号を X と Y 値として、それらに対する Z 値をプロットすることも可能です。

X と Y 値が一様で等間隔に配置されるメッシュプロットや 3D 棒グラフ用などに適切な列の割り当てオプションです (例えば、画像のピクセルの程度を示すデータをグラフ化するときなど) 。

いずれのデータも Z 値として割り当てます。各 Z 列は連続して配置する必要があります。この形式をメッシュプロットに使用する場合、列の長さを揃える以外に特別なデータ配列は必要ありません。セルの行と列は X または Y 値のどちらとしても使用できます。