14. グラフ上での調整

パラメータの数値設定と同じように、自動設定ではなくグラフ上でマニュアル設定をすることもできます。

最初に振幅と中央値を示すアンカーポイントが表示されています。

  1. ピークは、アンカーポイントをマウスの左クリックをし、ドラッグすることで位置とピークの高さを変えることができます。ドラッグをせずに左クリックを行うと、ピークの表示を ON/OFF するスイッチになります。この段階では、移動も表示 OFF にもしないで下さい。

    ピークのない位置で左クリックをすると、新しくピークが追加されます。

  2. マウスをピークの谷に置き(約 4.5、150 の位置)、マウスの左クリックを行うとピークが追加されます。



  3. 半値アンカーを使って1つ以上のピーク幅を修正

    アンカーポイント上でマウスの右クリックをすると、ポップアップダイアログが表示されます。他のピークを選択すると、切り替わります。このダイアログを使って、ピークを削除したり、異なる関数を適用したりパラメータ値を修正したりすることができます。ロック(lockのチェックマーク)されたパラメータは、現在値に固定されフィッティングされません。共有(shareのチェックマーク)されたパラメータは、この位置で他のパラメータと値を共有します。

  4. 追加されたピークを右クリックします。


  5. ピークを Lorentz Amp モデルに変更します。グラフがアップデートされ、パラメータの値も変更されます。

  6. ピークを削除するには、Delete Peak アイコン をクリックします。

  7. 自動スキャンの設定を元に戻すには、Reset AutoScan ボタン をクリックします。ボタンは、コントロールパネルの上部にあります。

  8. コントロールパネル下部にある Full Peak Fit with Graphical Update ボタン をクリックします。


    このチュートリアルで述べたように、制約条件に基づいてピークの幅が変更されます。この例では、パラメータの1つが制約条件まで到達しています。最適なフィッティングとするには、再度パラメータの値を変えてフィッティングを繰り返します。

  9. Addl Adjust をクリックして Full Peak Fit with Graphical Update を選択します。

  10. 最適なフィッティングとなったかどうかは、もう一度フィッティングを行って確かめます。


    0.99114 の r2 値は、幅を固定してフィッティングしたときの値(0.99087)より高いことに注意して下さい。最小2乗法によるフィッティングは、15 のピークそれぞれに異なる幅を割り当てました。しかし、これは本当によいフィッティングなのでしょうか? この幅を変えたフィッティングの F 統計量は、1101です。幅を固定した場合の F統計量は 1584 です。

  11. Review Fit をクリックするとフィッティング結果が別のウィンドウにまとめられます。

    ツールバーにある Copy ボタン をクリックすると、グラフをクリップボードまたはメタファイル、ビットマップなどにコピーすることができます。数値データは、スプレッドシートにコピーすることができます。


    Review ダイアログにある Data オプションは、ポイント毎に推定値、残差、信頼区間、信頼限界を表示します。

  12. Data ボタンをクリックして、データを見て下さい。

  13. Data ボタンをもう一度クリックするか、直接ウィンドウを閉じて戻ります。

    Eval オプションをクリックすると、フィッティングモデル同士を評価することができます。関数の評価に加え、1次および 2次導関数、累積および部分面積、フィッティングモデルの情報テーブル作成することができます。

  14. Eval をクリックして、関数のタイプ、導関数、面積など、モデルの評価を行うことができます。これを使って 2種類の波形を計算し、比較することができます。またモデルの情報テーブルを作成することができます。


    Export オプションを使って、元データと計算値、ピークなどを含んだ ASCII、Excel, Lotus、Quattro、SigmaPlot 形式ファイルを作成することができます。X 値の範囲と増分を設定し、自由にモデルを作成することができます。

  15. 実際にファイルを出力するには、Export ボタンをクリックし、ファイルの種類を選択してOK ボタンを押し、ファイル名を入力します。

  16. OK ボタンをクリックしてウィンドウを閉じ、さらに OK(緑のチェックマーク)ボタンを押すと、現在の AutoFit オプションが保存されます。PeakFit を終了するには、メインウィンドウを閉じるか、 File メニューにある Exit コマンドをクリックします。