11. 数値フィッティング

このデータセットに対して、数値をフィッティングします。これで何の不都合もないときは、高速にフィッティングが行えます。組み込み関数に制約条件を与える方法では、結果を得るまでに時間がかかりますが、ほぼ最適な状態が得られます。

  1. Fast Peak Fit with Numerical Update ボタン をクリックします。

    フィッティングは収束するまで50回繰り返され、制約条件は 0〜1 の間で、インジケータとなるパラメータは 1つです。



    最終の r2 値は、残差によるフィッティングが 0.99087 だったの対して 0.99039 です。これは、パラメータの 1つが制約条件外に出るため、ほぼ最適な結果といえるでしょう。

  2. Addl Adjust ボタンをクリックし、さらに Fast Peak Fit with Numerical Update ボタンをクリックしてフィッティングを再開します。

    本例では、制約条件は最初のフィッティングから推定されます。なぜならこの方が正確で、制約条件のない場合が発生しても残差による方法と結果が一致するためです。



    制約条件を広げたり無視することで、1回のフィッティングで最適な結果が得られる場合もあります。この場合、1つ以上のパラメータが制約条件なしあるいは小さな条件で非現実的な値をもち、間違ったフィッティングとなる危険性もあります。もっともよいのは、PeakFit のデフォルト設定の制約条件を用いてフィッティングを続けることです。もしフィッティング途中で非現実的な数値のピークが発生したら、制約条件をより厳しくします。最適な結果を得るためには、ピークの数値補正を行うことです。数値補正のマニュアル操作は、畳み込み(Deconvolution)法のところで述べます。

  3. フィッティングが終了したら Review Fit をクリックします。

  4. グラフを印刷したい場合は、ツールバーの中の Print ボタン をクリックします。

    自動的に印刷プレビューが表示され、事前にフォントのサイズを設定する必要があります。