更新日: 19/08/09

自動コーディングについて

文書作成ソフトウェアの段落スタイルで構造化されているソースをお持ちの場合、その構造に基づいて自動的にコーディングすることができます。自動コーディングの機能は、NVivo 12 の種類によって異なります。

自動コーディング 内容 Plus Pro Mac
データ構造による データセット(ワークシート)やドキュメントの構造化された情報を自動的に分類 × データセットのみ
話者の名前による ドキュメントに含まれるインタビューおよびフォーカスグループの回答を自動的に分類 ×
パターンによる 既存のコーディングパターンに基づきデータを自動的に分類 × ×
自動化された洞察 自動分析機能で、テーマと感情を自動検出 × ×

 

(1) ドキュメントの自動コーディング

文書作成ソフトウェアの段落スタイルを使用して、そのスタイルに応じて自動的にコーディングを行うことができます。
例えば、アンケートの質問部分に見出しを設定しておくと、複数のソースからその質問の回答部分を自動的にコーディングすることができます。
コーディングに使用したノードを選択すると、回答部分のみが一覧できます。

  1. NVivo にソースをインポートする前に、文書作成ソフトを使ってスタイルを設定します。

    本説明では Microsoft Word のスタイルを使用した以下の文書構造を例とします。回答部分のスタイルは標準です。


  2. ソースを NVivo にインポートします。
    リボンタブ「インポート」→「ファイル」を選択して、ファイルを指定して読み込みます。


  3. 読み込んだ自動コーディングの対象となるソース(ファイル)を選択して、右クリックし「自動コード」を選択します。


  4. スタイルまたは構造を使用」選択して「次へ」をクリックします。


  5. 段落様式」を選択して「次へ」をクリックします。


  6. 見出し1」「見出し2」「標準」を「選択した段落スタイル」に移動して「次へ」をクリックします。


  7. 新規のノードまたはケース」を選択し、ノードの名前を入力します。(ここでは「質問と回答一覧」)「終了」ボタンをクリックすると、自動コーディングが実行されます。


  8. クイックアクセスの「ノード」を選択して、ノードを表示します。


  9. 段落スタイルに基づいて自動的にノードが作成されます。ノードの名前は、見出し部分の表記と同一になります。

    ※ ソース(ファイル)に空行があると空のノードができたり、見出しの扱いによってノードの位置が変わることがあります。適宜、編集してください。


 

(2) 音声/動画トランスクリプトの自動コーディング

追加したトランスクリプトのフィールド(列)を基準に、自動コーディングを行えます。

フィールド(列)の追加方法は、「動画/音声のトランスクリプトにフィールドを追加する」を参照して下さい。

  1. 付属のサンプルファイルに含まれるムービー(Interviews: Betty and Paul, Ken)のトランスクリプトには、Speaker 列が追加されています。

  2. 自動コーディングの対象となるソース(ムービーファイル)を選択、右クリックし「自動コード」を選択します。


  3. 自動コーディングウィザード - ステップ1」画面内で、「スタイルまたは構造を使用」を選択します。


  4. 自動コーディングウィザード - ステップ2」で、追加したフィールドを選択します。ここでは「Speaker」を選択します。


  5. 自動コーディングウィザード - ステップ3」で、「新規のノードまたはケース」を選択し、名前を入力します。「終了」をクリックすると、自動コーディングが実行されます。

    次のようにノードが生成されます。


 

(3) データセットの自動コーディング

インポートしたエクセルや各種データベーステーブルを自動コーディングすることができます。

例えば、アンケートの回答が Microsoft Excel にまとめられている場合、質問をノードとして各セルに入力されている回答をそれぞれコーディングすることができます。


  1. リボンタブ「インポート」→「Excel」を選択します。


  2. インポートウィザード - ステップ1」の内容を参照し、「次へ」をクリックします。


  3. インポートウィザード - ステップ2」ここでは、ヘッダーのタイトルが一行だけありますので、デフォルトのまま「次へ」をクリックしています。


  4. インポートウィザード - ステップ3」ケースをどのように扱うか指定します。ここでは回答者ごとにケースを作成します。


  5. インポートウィザード - ステップ4」では、読み込み形式として「選択回答形式」、「自由回答形式」、「インポートしない」のいずれかを選択できます。


  6. インポートウィザード - ステップ5」デフォルトのまま「終了」をクリックします。



  7. 閉じる」をクリックします。

    ノードを開くと、リファレンスのコードの内容が参照できます。

テーマおよび感情の自動コーディングは、必ずしも正確なコーディングが行われるわけではありません。