サンプルファイル "Plate Reader.QPC" を実行する方法 (IC 50 の求め方)

質問:サンプルファイル "Plate Reader.QPC" を実行するとエラーが出ます。どうしたらよいでしょうか?

回答:Plate Reader.qpc サンプルファイルと下記の操作手順をご覧ください。

カレイダグラフのフォルダ内にある [Examples] -> [Plot] フォルダの [Plate Reader.qpc] ファイルがサンプルファイルとなりますのでご覧下さい。

この [Plate Reader.qpc] ファイルをそのままユーザー定義を利用して次の操作を実行しても、パラメータ名がライブラリで定義されていないため [syntax error] が表示されご利用になれません。

  • [回帰曲線] -> [一般] -> [Hill Function for Plate Reader] を選択すると、「回帰曲線の選択」ダイアログがあらわれます。※[選択解除] してから [OK] を実行します。


  • このまま実行すると、[syntax error] が表示されます。

これは、[Plate Reader.qpc] の結果のパラメータ名が [x, Emax, E0, IC50, n] のようになっているためです。下記の操作で定義する必要があります。

  1. [回帰曲線] -> [一般] -> [ライブラリ] を実行



  2. [ライブラリの編集] ウィンドウ上で [Variable Definitions] の部分を次のように変更します。
    ;__Variable Definitions
    x = m0;
    Emax = m1;
    E0 = m2;
    IC50 = m3;
    n = m4;

  3. 変更したライブラリを別名で保存します。
    [ライブラリの編集]ウィンドウで、[ファイル] -> [別名で保存] を実行し任意の名称で保存します。(保存先は任意でご指定下さい)


    次回 IC50 を求める際に、その都度、今回保存したテキストファイルを読み込んで利用するかライブラリを編集することになります。

    [ファイル] -> [閉じる] を実行して [ライブラリの編集] ウィンドウを 閉じます。

  4. このデータには外れ値があるため、[プロット] メニュー -> [データ抽出] を実行してデータシートウィンドウを開きます。

    3行目の [12345] [27298] のふたつのセルを選択して、 [機能] メニュー -> [マスク] を実行して除外します。

  5. [Hill Function for Plate Reader] でフィッティングします。
    [回帰曲線] -> [一般] -> [Hill Function for Plate Reader]

  6. 作業終了後、カレイダグラフを終了する場合、ここでは、変更したライブラリを次回に適用させないため、カレイダグラフ終了時に [変更の保存] ウィンドウで [マクロ] にはチェックを入れません。もしくは、[なし] ボタンをクリックして終了させます。

※関連情報:

  • [KaleidaGraph 4.0J] フォルダ -> [Example] フォルダ -> [Curve Fits] フォルダ -> [IC50] フォルダ にも IC50 の数式が用意されております。


  • 一般回帰曲線の使用方法についての詳細は付属のマニュアルも合わせてご参照下さい。

※ご注意:

  • 一般回帰曲線で入力した推測値が、計算で得られる推測値とかけ離れた値が指定されていると、[特異係数行列!]メッセージが表示され、フィッティングが不成功に終わる場合があります。
  • 一般回帰曲線で必要な [m1=1;m2=1;m3=1] のような、各パラメータの初期推定値については、実際に利用されているデータ、表示しているグラフや数式をご考慮の上、0 以外の推測される値 [1, 1000, 0.001] のような負値を含む次数を心がけてご指定下さい。
  • 最適な初期推定値を求めるサポートにつきましては、サポートポリシーの範囲外となるため、お答えできませんので予めご了承下さい。