一元配置分散分析の実行
この例は、サンプルデータファイルに対して一元配置分散分析を実行する手順を示したものです。3つ以上の群が単一の因子によって影響を受けるかどうかを調べるには、この検定を使用します。この検定は、3群以上の比較を行うことができる点を除いては、対応のない t-検定と同じです。
結果の一環として、KaleidaGraph によって F 値および P 値の計算が行われます。
- F値-この値は、群の平均値の 2乗を平均 2乗誤差で除算した比率です。この値が 1.0 に近いときは、群間には有意差が存在しないと結論することができます。この値が大きいときは、1つ以上の標本が別の母集団から抽出されていると結論することができます。どの群が異なっているのかを調べるには、
post hoc 検定の 1つを使用します。
- P値-この値は、群間に統計的な有為差が存在するかどうかを表します。この値がある水準 (通常は0.05) 以下の場合は、群間に差が存在すると結論することができます。
保存されているデータファイルを開く
まず、保存されているデータセットを開きます。
- ファイル > 開くを選択します。
- Data フォルダを開きます。このフォルダは Examples フォルダ内にあります。
- ANOVA data ファイルをダブルクリックします。
この例では、データウィンドウの最初の 5列 (Sample 1~Sample 5) を使用します。
一元配置分散分析の実行
一元配置分散分析を実行するには
- 機能 > 分散分析 を選択し、分散分析ダイアログを開きます。
- 変数 Sample 1~Sample 5 を選択し、追加ボタンをクリックして、独立変数:リストに割り当てます。
- 一つずつ個別に割り当てることも、5つを同時に選択して一度に割り当てることもできます。
- 計算をクリックします。検定の結果は、ダイアログの下側の部分に表示されます。
- この検定で 0.04325 の P値が得られました。
- これは、群間に有意差が存在することを示しています。
Post Hoc 検定の実行
どの群が異なっているのか、および差の大きさを調べるには、post hoc テストの 1つを実行します。
- Post Hoc テストポップアップメニューで Tukey HSD を選択します。
- 計算をクリックします。post hoc テストの結果は分散分析の結果の下側に表示されます。
- 検査された P値を比較すれば、Sample 4 が他の標本と明らかに異なっていることが分かります。
- ダイアログ内の該当するボタンをクリックし、結果をクリップボードにコピーしたり、印刷することができます。
- データウィンドウに戻るに OK をクリックします。
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