対応のある t-検定の実行
この例は、サンプルデータファイルに対して対応のある t-検定を実行する手順を示したものです。対応のある t-検定では、時系列または条件の異なる、同一のまたは関連のあるデータの平均値の比較を行います。この検定には、長さの等しい列が必要です。この検定では、欠測値または外れ値は無視されます。
検定の結果、KaleidaGraph によって P (確率) 値が計算されます。この値は、2つの平均値間に統計的に有意の差が存在するかどうかを示しています。この値がある水準 (通常は 0.05) 以下の場合は、2群の平均値間には差があると結論されます。
保存されているデータファイルを開く
まず、保存されているデータセットを開きます。
- ファイル>開くを選択します。

- Data フォルダを開きます。このフォルダは Examples フォルダ内にあります。

- Student t data ファイルをダブルクリックします。

この例で評価を行う 2つの列 (Score 1 と Score 2) には、研究の前後の結果が格納されています。
t-検定の実行
このデータセットについて、対応のある t-検定を実行するには以下の手順に従います。
- 機能>t-検定 を選択し t-検定ダイアログを表示します。
- 2群のデータ (対応あり) ボタンをクリックします。

- Score 1 をクリックし、グループ 1 をクリックします。
- Score 2 をクリックし、グループ 2 をクリックします。
- 相関チェックボックスをオンにして、相関および相関確率 (相関におけるp値) を計算するように指定します。
- 相関確率は、2群に相関関係が存在するかどうかを表しています。
- 小さな相関確率 (通常は 0.05 以下) は、2群の間に有意の相関関係が存在していることを示しています。
- 計算をクリックします。検定の結果は、ダイアログの右側の部分に表示されます。
- この検定では、t-確率 (t-検定におけるp値) <.0001 と F-確率値 (F-検定におけるp値) 0.5296 が得られました。
- これらの値から、2群の平均値には有意差が存在し、2群の相関関係には有意差が存在しないと結論することができます。
- ダイアログ内の該当するボタンをクリックし、結果をクリップボードにコピーしたり、印刷することができます。

- データウィンドウに戻るに OK をクリックします。
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