3.1 概要

コンストラクトウィンドウは、Gene Construction Kit® の中心となる部分です。コンストラクトウィンドウには、DNA 配列がグラフィックで表示されるので、塩基配列の特徴 (feature) を視覚的に把握し、塩基配列のセグメントを素早く操作することができます。

図 3.1:コンストラクトウィンドウ (グラフィカルビュー)

 

画面上で DNA 配列を直接選択し操作できるのはもちろんですが、出版用の図表を作成するのにもこのコンストラクトウィンドウを使用します。図 3.1 に示すのは一般的なコンストラクトウィンドウの一例です。

このウィンドウの多くの部分は様々な変更内容を画面上に告知したり、コンストラクトの DNA 配列を編集できるようインタラクティブにできています。ウィンドウのタイトルバーには、ウィンドウのタイプ (Construct) と現在開いているコンストラクトの名称、すなわち、これに対応するファイル名が表示されます。サイトマーカーをテキストまたはシンボルで表示したり、関心領域を表示したり、DNA セグメントを特定の表示法で定義することができます。コンストラクトの表示サイズは、縮尺スケールを表示してその値を直接設定するか、ウィンドウの拡大・縮小に応じてそのサイズを自動的に調整させるかを指定することができます。コンストラクトのタイトルとサイズをウィンドウ中央に表示させることも可能です。

ウィンドウの左下には、選択されたヌクレオチドの範囲が表示されます。このオブジェクトをマウスでクリックすると、図 3.2 に示すメニューが表示されます。

図 3.2:マウス・インジケーター

このポップアップメニューから、現在表示されている選択したヌクレオチドの範囲 (Show Selection Range) を、コンストラクト上のマウスの位置 (Show Mouse Position)、または、選択範囲のサイズ (Show Selection Size) に変更することができます。

コンストラクトの一部を選択し、そのセグメントの表示法を調整することができます。あるセグメントを選択したら、それをコピーまたはカットし、他のコンストラクトウィンドウや同一コンストラクトの別の部分にペーストすることができます。