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v9 で追加された機能

Design-Expert の前バージョンをお使いの方は、バージョン9で多数の改良がなされていることを実感できるはずです。主な新機能を以下に紹介します:

 

分割法 (split plots) による変更が困難な因子の取り扱い

  • 2水準、通常および最適化 (optimal) 要因の分割計画:無作為化するのが現実的に容易ではない因子が含まれる実験を、これによって非常に簡単に行うことができます。


  • 釣合い型と直交型の試験マトリックスを用いた分割実験で得られた効果を半正規プロットで選択:全区画 (変更困難な因子用に作成) と副区画 (無作為順に実行できる因子) の両方の重要な効果が一目で分かります!


  • 検出力計算による分割法と完全無作為化法との比較:変更困難な因子 (Hard-to-change factors) の使用により特定の効果を検出する能力がどの程度下がるかを確認することができます。

 

その他の新しい計画機能

  • 決定的スクリーニング (Definitive screening) 計画:多数の数値型プロセス因子から重要なものだけを選び出したい場合、この一部実施3水準 DOE を選べば、すべての2因子交互作用と2次項を除いた主効果を決定することができます (相関マトリックスのスクリーンショット参照)。


  • Factorial タブから選択する平均モデルのみを求めるための simple-sample 計画:データの特性化、診断、グラフィック機能といった Design-Expert ソフトウェアのパワフルな機能を活用します。定常状態で行われた実験プロセスで得られた生アウトプットのサンプルに使用します。

 

格段に向上したモデル予測の確認または検証機能

  • 確認データ用エントリーフィールドと平均結果の計算:追跡実験が sample-size-adjusted (標本サイズ調整済み) の予測区間内に収まるか否かを非常に簡単に確認することができます。


  • 検証実験 (verification run) をブロック内に対照 (control) として埋め込んだり、すでに完了した計画に追加することができます:このような内部チェックにより、作成したモデルの正確さの向上に役立てることができます。


  • 検証ポイントのモデルグラフへの表示と生データの残差診断:作成したモデルによって予測される内容にこれらがどれだけ合致するかを確認することができます。

より分かりやすくなった新しいグラフィック表示

  • Graph Columns における調整可能な LOESS* fit line 機能:非線形なポイントセットにあてはめ具合を確認しながら曲線を描画。*(局所的に重みを付ける散布図のスムージング)


  • Graph Columns におけるカラーコード付き相関グリッド:互いに独立してコントロールされてない、すなわち、直交している全ての因子対を一目で識別できます。ある応答が別の応答とどのように相関しているかを確認するのにも役立ちます。

フレキシビリティが向上したデータ表示とエクスポート

  • Microsoft Word や PowerPoint に直接データをエクスポートできるジャーナル機能:実験結果のレポートを公開可能な書式付きレポートとしてすばやく生成できます。


  • 分散分析 (ANOVA) レポートの Final Equation の Microsoft Excel へのコピー・ペースト機能の向上:面倒な係数の複製を保存できるだけでなく、’plug and chug’ (数値を当てはめるだけで計算される) 計算機能もセットアップされます。すなわち、スプレッドシートのセルにインプットとして評価したい値を入力すると、そのモデルで予測される応答を確認することができます。


  • 点予測 (point predictions) をエクスポートする新しい XML (Extensible Markup Language) スクリプトコマンド:重要なアウトプットを Design-Expert から他のプログラムへ自動的に転送したい場合に役立ちます。

パワフルになったモデリングツール

  • 選択肢 All-hierarchical model (AHM) の追加:実験を計画したいモデルにあわせて利用可能な全てのモデルを並べ替えます。ただし、構造がおかしくならないよう各項の階層は保持されます。


  • 混合モデルの自動選択に含まれる特殊4次 Scheffé 多項式:非線形のブレンドでこの次数を上げると (4次)、応答曲面の形状の改善に役立ち、予測用途が向上する場合があります。

カスタム実験の計画における選択肢の追加

  • 応答曲面計画における単一因子制約の入力:物理的または操作的にある特定の点 (時刻ゼロなど) を越えることができない「硬い」限界をインプットに作成することができます。

 

数値最適化機能の追加

  • 目標値に Cpk (Six Sigma および Design for Six Sigma プログラムで広く利用されている工程能力指数) を含めることができます:品質の目標値を明示的に合致させることができます。

計画評価の改良

  • FDS (設計空間率: Fraction of design space) グラフへの片側 (One-sided) オプションの追加:QBD 設計空間 (Quality by Design: FDA が推進するプロトコル) を作成するために実行する検証実験の計画を適正なサイズにすることができます。

 

各種操作性の改善と向上

  • 診断レポートをリスト化された任意の統計量で並び替えることができるようになりました。:試行番号 (デフォルト) の順番より、はるかに役に立つ順番に並び替えることができます。

 

専門家にしか分からない細かな調整

  • 応答がオリジナルの尺度で表示されるときの変換バイアスの平均補正:我々の統計学者がほとんど誰にも分からないような微妙なバイアスを無くす方法を解明したということです。
  • 誤差の伝播 (POE) を二次導関数に利用できます:POE の精度が高まります。良い改善です!
  • グラフ表示の際、カテゴリ型因子の平均を取ることができます。:ロバストな操作設定を求めるための全体像を見るのに便利です。
  • 信頼帯の表示における POE 追加の有無:このような POE 機能を持たない他のプログラムとアウトプットを簡単に合わせることができます。
  • ブロック化されている実験を評価するためのブロック化されていない結果の追加:マトリックス測定に基づいて計画の比較を支援します。

 

ネットワーク管理者にとっての朗報

  • エンタープライズユーザーにとって大いに役立つフレキシブルで使いやすい新しいライセンスマネージャー:例えば、ネットワークの「シート」数は、個々のラップトップ単位でチェックされ、1台のコンピュータでこのプログラムを複数開いても1シートしか利用されていないものとみなされます。