隠れたピークを自動的に配置
PeakFit は、複数の重なったピークを豊富な組込みピーク関数を用いて非線形最小二乗法により分離し、ピークの位置、面積、幅等を算出します。クロマトグラフ等で見られるテーリングに対応したガウス関数も含まれています。ベースラインには、多項式、指数関数、対数、双曲線を用いることができます。
回帰分析において、初期値の設定は非常に重要で手間のかかる作業ですが、PeakFit ではこの初期値の設定がほとんど自動で行われるだけでなく、グラフ上で初期設定の理論曲線を確認することができますので、安心して解析を進められます。さらに初期値を変更したい場合も、グラフ上でのマウス操作のみで視覚的に行うことができ、ピークの追加や削除、強度の変更等も簡単です。
PeakFit は、大きなピークに隠れた小さなピークも見逃しません。図のように、4 つのピークを自動認識し、分離することができます。
 |
|
PeakFit 初心者でも、データの入力から出力まで、14 の非対称の重なったピーク解析を 5 分で終了できます。リアルタイムで更新されるグラフにより、各ピークの特徴を確認しながら、解析を進められます。
 |
|
スムージング機能
ラジオボタンの選択で、FFT Filtering、Gaussian convolution、Savitzky-Golay method、Loess algorithm によるスムージングを実行できます。
2 次微分、4 次微分
メニューから「Inspect 2nd Derivative…」を選択するだけで、2 次微分が得られ、この結果をピーク解析に用いることが可能です。
初期値の自動設定
PeakFit には、残差、2 次微分、デコンボリューションを用いた 3 種類の自動初期値設定機能があり、ガウス曲線の初期値を簡単に設定することができます。図のようにメニューから選択します。
初期値設定法の選択
 |
|
|
|
自動設定された初期値
 |
|
ピーク分離の実行
解析結果は、各ピークのパラメータと数値データを以下のようにに出力できます。
入力可能なファイル形式
- ASCII
- Excel®
- Lotus 123®
- Quattro Pro®Windows®
- SigmaPlot®
|
- AIA Chromatography
- dBase ® III+, IV
- DIF
- エディター仕様 ASCII とスプレッドシート
- 平均化デジタルフィルター
|
出力およびエクスポートオプション
- 生成された全データをファイル出力:Lotus 123, Excel, Quattro Pro Windows, SigmaPlot, ASCII
- グラフをクリップボードまたは BMP や WMF 形式のファイルに出力
- グラフ内のすべての数値データをスプレッドシート形式のクリップボードへ