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FlexPro (フレックスプロ)
ユーザー事例

Saarstahl での圧延機のデータ収集、可視化、分析

圧延機の中で、測定されたデータは弊社のシステムで実装、評価、アーカイブされます。4線の高圧線の生産ラインです (キャパシティ:1,000,000 トン/年) 。

生産ラインは最初の段階 (焼きなまし) と、4つの経路を経て最後に1つのコアが2倍以上に分かれます。圧延機はクロック線材 (5-15mm) を生産しています。原材料―棒状の材料―は、必要な直径になるように、いわゆるビレットを通します。直径は最後にレーザー測定器で計測され、冷却工程に運ばれます。冷却後、材料はコイル状に巻き取られ、倉庫に保管されます。

工場は原材料フロー制御 (AFC) を持ち、フォトダイオードと温度カメラが全システムを通じて材料に関する順序を追跡することを可能にします。生産ラインに沿って、温度、水の消費、水圧、速度などのような信号が継続的に記録されます。

複雑さをコントロールするポイントは数百メートルにわたり、ローカルのデータを測定し、システムを制御し、手動で圧延処理を管理したり、問題が発生したときに備えるためのいくつかのコントロールステーションがあります。

収集と分析には、次の項目が必要です:

  • 圧延ライン (DTMF、レーザー直径測定、インターバス) に沿って使われるすべてのシステムの測定データの取得
  • リアルタイムに近い形で各コントロールステーションにおいて、関連するデータの収集。データは処理された形 (表、値の表示、警告表示など) で可視化され、その可視化はいつでも調整可能
  • SPC のような評価する可能性があるすべての測定データの命令ベースの集約
  • 何年分もの収集されたジョブデータのアーカイブ。2、3年分の測定データを保持し、いつでも評価が行えるアーカイブ

次の図はシステム構成の概略を示しています:

 

データ収集

圧延ラインで収集されたデータの記録は、いくつかのサブタスクに分割され、様々なコンポーネント (プログラム) に分散されます。特に、次の情報が収集されます:

  • インターバス・データ:全行程に沿ったインターバス経由で収集されたデータ。収集は 10 Hzで行われます
  • DTMF データ:材料フロー追跡から送信された、数値 ID データと順序データに対する順序に追加される測定されたデータの次の割り当て。これらのデータはイレギュラーな i.A. です。
  • レーザー直径データ:Zumbach Laserdiametersysteme 社が提供したソフトウェアの操作は、測定データを「サブスクライブ (定期的に取得) 」し、次の使用に備えてストレージリング・データベースに保存することができるインターフェイスを提供します。

 

オンライン可視化

データの可視化は、データ収集・可視化ソフトウェアの DasyLab で行われます。DasyLab の図はアプリケーションによってカスタマイズされます。特定の DasyLab モジュール (受信したリングバッファデータ) について、HistoryBase サーバーから直接サブスクライブする必要があるデータは、つまり、ストレージリング・データベースからのデータは、到着したらすぐにモジュールに送られます。受信モジュールは計測に使われる DasyLab カードモジュールに類似しています。

ジョブに関したデータの評価

専用のコンピュータ (図にはジョブアーカイブシステムとして示されています) 上の、FlexPro のインストールは特別に開発されたアーカイブ用プラグインとともに動作します。このプラグインはサーキュラーバッファによって閉じられたビレットを一定間隔で検索します (1つの棒が完全にラインを通過したとき、完了したとみなされます) 。見つかったビレットは FlexPro データベース内のジョブ ID に基づいてソートされます。一旦サイクルが完了したら、サイクルに追加されたすべてのジョブは、圧縮され、ネットワーク上で共有されている FlexPro ファイルアーカイブ内のデータベースの外に保存されます。アーカイブのプロセスは、ジョブアーカイブのクイックサーチ用のインデックスのアップデートにより完了します。

評価はアーカイブのプロセスによって生成されたものに基づきます。権限を持つ人が LAN 経由でジョブアーカイブファイルにアクセスし、アーカイブされたデータの継続的な、あるいは契約ベースのジョブ評価分析を FlexPro 拡張を使って実行します。個々の分析はウィザードがガイドし、様々な生産に関する変数から選択することができる、常に考慮するデータの選択から始まります。結果として、特定のオプションの分析が選択されます。

ウィザードが終了すると、ユーザーが FlexPro データベースで作業するために、アーカイブから必要なデータが保存されます。その後、必要な分析が行われます。添付の図は、SPC 分析のためのサンプルの出力ドキュメントです。

SPC 評価