更新日: 14/04/16

yFiles Ajax サンプルのカスタマイズ手順

【概要】

yFiles Ajax に付属しているサンプルの1つを取り上げて、カスタマイズする手順を紹介します。他のサンプルについても、同様な手順の適用が可能です。

 

1) yFiles Ajax におけるファイルの種類と役割

  1. *.html
    • アプリケーションの GUI メニューなどの外観を定義します。
    • JavaScript と Java クラス・ファイルを結合して、メニューに対応する機能を定義します。

  2. *.xml
    • アプリケーションの構成を定義します。
    • グラフ・データなどを定義します。

  3. *.java
    • メニューに対応する詳細機能を生成します。コンパイルされたクラス・ファイルが Servlet として、JavaScript と連携して動作します。

  4. *.js
    • JavaScript ファイル。HTML と連携して、ユーザ・インターフェイスの補助的な機能を定義します。

 

2) 今回のカスタマイズは次の5箇所です

  1. メニューの日本語化
  2. グラフ・データの日本語化
  3. ヘルプの日本語化
  4. ノード選択機能のカスタマイズ
  5. 新機能の追加

以下に、各カスタマイズ項目について説明します。

 

3) 「メニューの日本語化」

 

4) 「グラフ・データの日本語化」

  .... orgchartmodel.xml, web.xml, UTF8Filter.java

 

5) 「ヘルプの日本語化」

  .... orgcharthelp.html

 

6) 「ノード選択機能のカスタマイズ」

  .... OrgChart.java

 

7) 「新機能の追加」

  .... PropertiesView.js, OrgChart.html

次の2つの機能を追加しています。

  1. 選択されているノード情報を、ポップアップ・ダイアログに表示します。

    画面上部のツール・バーの右側にある、【情報】というラベルのボタンを押すと図のように詳細情報のダイアログがポップアップします。

    • OrgChart.html と PropertiesView.js に JavaScript のコードを追加しています。
      PropertiesView.js で取得したデータを、JavaScript の配列変数を介して OrgChart.html に送り、Alert 文で表示しています。

  2. ズーム係数を任意の値に設定します。

    画面上部のツール・バーの右側にある、【ズーム係数】というラベルのボタンを押すと図のように入力ダイアログがポップアップします。

    例えば、"1.5" と入力すると、ズーム係数を 1.5 にセットします。
    細かくズームしたい時に有効な機能です。
    • JavaScript の Inputダイアログで得た情報を、呼び出し元の HTML文に返して、InnerHTML 機能で、HTML文を修飾しています。