更新日: 20/03/17

極座標系のデータからコンター図を作成する

極座標系のデータからコンター図を作成するには、データを直交座標系に変換する必要があります。
以下の例ではR,Theta,Pressure(任意の変数)の3変数を持つデータを使って、コンター図を作成する方法を説明します。

  1. 極座標系のデータを読み込み、プロットタイプをPolar Lineにします。



  2. Tecplotの極座標プロットは、デフォルトの設定では1番目の変数をTheta軸に、2番目の変数をRadius軸に割り当てます。
    必要に応じて、PlotサイドバーからMapping Styleを開いて、1番目のMapのTheta VariableRadius Variableに適切な変数を割り当てます。



  3. Plot > Axis を選択して軸の設定を行います。



  4. Frame > Create New Frame を選択して新しいフレームを作成し、プロットタイプを2D Cartesianにします。



  5. 座標変換用のマクロを作成します。
    #!MC 1400
    $!TRANSFORMCOORDINATES 
      TRANSFORMATION = POLARTORECT
      ANGLESPEC = DEGREES
      CREATENEWVARIABLES = YES
      RVAR = 1
      THETAVAR = 2
    
    任意のテキストエディタに上記のコマンドをコピーし、データに合わせて3つのパラメータを変更して.mcrファイルとして保存します。




  6. Scripting > Play Macro/Script... を選択し、5.で作成したマクロを実行します。
    マクロを実行すると、変数XYがデータに追加されます。



  7. Plot > Assign XY...を選択し、X軸とY軸に追加された変数を割り当てます。





  8. 円形のZoneを作成します。
    Data > Create Zone > Circular...を選択し、円の中心座標と半径を指定してCreateをクリックします。



  9. Data > Interpolate > Inverse-Distance... を選択し、 下記の設定を行ってInterpolateをクリックします。
    別の補間法でも構いません




  10. PlotサイドバーでContourをオンにして、コンターの変数を切り替えます。

  11. Plot > Axis...を選択し、表示範囲と軸の表示を設定します。



  12. Frameの位置とサイズを合わせます。
    Frame > Frame Linking...を選択し、Frame size and positionを選択して Apply Settings to All Frames of this groupをクリックします。



  13. FramesサイドバーでFrame 001(極座標プロットのFrame)をダブルクリックし、Active Frameを切り替えます。
    Frame 001を右クリックし、Bring to frontを選択して、Frameの前後を入れ替えます。



  14. Frame > Edit Active Frameを選択し、Show backroundをオフにします。



    極座標プロットの下にコンター図が表示されます。



  15. Smooth Zoom(マウス中ボタンを押したままマウスを上下に動かす)を使って軸を輪郭のサイズに合わせ、平行移動(マウス右ボタンを押したままマウスを動かす)で位置を調整します。