更新日: 16/09/21

General Text Loader で 3次元測定データをロードする

3次元測定の結果を Tecplot で可視化したい場合があります。ここでは、General Text Loader を使って 3次元 (XYZ) 測定の結果 (テキストファイル) を Tecplot へロードする手順の一例をご紹介します。

 

サンプルデータ

下記形状の X軸方向: 4点、Y軸方向: 3点、Z軸方法: 2点、合計 24 箇所の測定値 (温度と圧力)

XYZ 座標と測定値 (温度と圧力) は下記ルールに従って、行列のようにテキストデータとして記述しています。(*1)

  • 列は、座標 (X, Y, Z) と測定値 (P, T) 毎に分けます。順番は任意です。
  • 行は、測定箇所毎に分けます。順番はインデックス情報を考慮した順に並べます。
    (参照: インデックス割当ルール)
  • 区切り文字はタブ、半角スペース、半角セミコロン (;)、半角カンマ (,) のいずれかを使用します。

(例)

 

操作手順

  1. メニューバーから File > Load Data を選択します。

    Load Dataダイアログが表示されますので、ファイル名の横のドロップダウンメニューから「General Text Loader」を選択します。


  2. 対象となるテキストファイル (今回は Text_Loader_Samle.txt ) を選択します。 General Text ダイアログが表示され、データをプレビューできます。


  3. General Text Loader ダイアログの「Variables」ボタンを選択します。


    このサンプルデータでは 1行目に変数名が記載されているので「Scan for Variable Names」で 1行目を指定します。「Delimiter」(区切り文字)は「Auto」のままとし「SelectVariables to Load」を選択します。


    「Variables to load」欄に「X,Y,Z,P,T」が表示されていれば変数名が正しく認識されています。


    「OK」を選択して General Text Loaderダイアログまで戻ります。

  4. General Text Loaderダイアログの「Data」を選択します。


    このサンプルデータでは 2行目から末尾行まで測定点のデータが記載されているので、
    「Start Identification:」では「Start at Line Number」を選択して「Start Line」に 2 を入力、
    「End Identification:」では「End of File」を選択し、
    「Data Identification:」では「Point Format」(*1) を選択し
    「Data Dimension:」では「Specify Dimensions」を選択して
    IMax:4
    Jmax:3
    KMax:2
    を入力します。



    「OK」を選択して、General Text Loaderダイアログに戻ります。
    「View Processed Data」を選択して「Scan File」を選択すると、選択した結果が「Data Preview」として表示されるので内容を確認します。


    ここまでの設定を何度も使用する場合は General Text Loaderダイアログから「Save」を選択し「loadgen file configuration(.lgc)」ファイルとして名前を付けて保存します。次回以降使用する場合は「Load」を選択します。

  5. General Text Loaderダイアログで「OK」を選択すると、Tecplot にデータが読み込まれます。
    正常にデータが読み込まれた場合の表示例

    もし、IMax、JMax、KMax に誤った値を入力した場合、次のようにデータ数不足のメッセージが表示される場合があります。


    「Yes」を選択して不足箇所をゼロで埋めても、下記のように正しく表示されません。
    誤った IMax、JMax、KMax にもとづく表示例

    「No」を選択して、IMax、JMax、KMax の値を再確認してください。

 

もし IMax、JMax、KMax の値が不明な場合は、以下の方法で検討がつく場合があります。

General Text Loaderダイアログで「Data」を選択し、「Data Dimensions」「Auto-Calculate IMax」を選択します。この場合、インデックス情報は、IMax=全データ、JMax=1、KMax=1 としてデータを読み込み、エラーや警告は表示されません。

Tecplot の画面で「3D Cartesian」を選択し、「Scatter」を表示すると、3次元散布図が表示されます。

アングルを変更すると、下図のようにインデックス情報の検討がつく場合があります。

表示例

 

(*1)
「Data Identification:」では「Block Format」を選択する事も可能ですが、ここでは説明を割愛させていただきます。General Text Loader では、他にも様々なオプションが選択できます。
詳細はユーザーマニュアルを参照ください。