数式で変数を操作する
Tecplot 360 の Analyze > Calculate Variables メニューでは渦度など事前定義された変数を算出する事が可能ですが、Tecplot 360 と Tecplot Focus の両方にある Data > Alter > Specify Equations メニューでは、数式を使って既存の変数を修正、または新規変数を作成できます。
ルール
- 変数名の英字の大文字と小文字は区別されません。
- 既存の変数を上書きできます。
一度上書きすると Undo (= Ctrl + Z キー) できません。
- 新規変数を作成できます。変数は全ての Zone に定義する必要があります。
例えば「Zone 001 には有るが、Zone 002 には無い」変数は作成できません。
- 1行で 1つの数式を記載します。

- 変数名は波括弧 {} で括る必要があります。
ただし Tecplot で事前定義され、かつそのプロットタイプで有効な変数 (=Letter codes) (*1) を除きます。(例: 変数 R は PolarLine プロットでのみ事前定義された有効な変数です)

- Tecplot で事前定義された関数 (*1) を使用する場合は、変数を丸括弧 () で括る必要があります。

- 変数名の代わりに変数番号でも変数を指定できます。
例えば Data Set Information で下記のように変数が定義されている場合、

{MofV}=sqrt(V3**2+V4**2)
は
{MofV}=sqrt({U}**2+{V}**2)
と同等です。
- 変数番号に [] を付けると対象 Zone を指定できます。
例えば、Zone2 と Zone1 における変数番号 3 (=V3) の差分を変数番号 4 (=V4) に代入する場合

V3[1] は、Zone1 における V3 の値です。
Zones to Alter 欄で Zone2 のみを指定しているので、V3 は Zone2 における V3 の値となります。
差分値は、Zone2 の V4 に格納されます。
(*1) 詳細はオンラインヘルプ「Equation Syntax」を参照ください。