更新日: 16/08/02

標準曲線を作成し、EC50 を求めるには?

質問:

標準曲線を作成し、グラフを元に EC50 値を求めるにはどうしたらよいですか?

 

回答:

SigmaPlot の ToolBox に用意されている Standard Curves Analysis を使えば標準曲線を簡単に作成して、あたえられた xx 値を元に ECxx 値を求めることができます。

 

用意するデータ

X データは、真数でも対数でも構いません。Y 列には、反復列 (Y replicate) を使用することができますが、その場合は、X 列と隣接して配置する必要があります。EC50 を求める場合は、別の列に 50 と入力します。ECxx 値は複数配置できます。ECXX の代わりに、指定した X または Y 値を配置し、それに対応する Y または X 値を求めることもできます。

注意:データタイプは必ず Numeric にしてください (Numeric タイプは、小数点以下の桁数が付いた右揃えの値になります)。入力したデータが数字でも Text 形式 (左揃えの値) であれば、マクロ実行時にエラーが生じます。
x データが Text 形式で配置されている場合は以下のようなエラーになります。

 

Standard Curve マクロの実行

ToolBox タブから Standard Curves Analysis をクリックします。

  1. データにあてはめる Equation を選択します。

    5つの方程式のいずれかを選択することができます。詳しくは、Standard Curve をご覧ください。

    作成するプロットの X 軸を対数で表現したい場合は、Log X axis scale にチェックをいれます。なお、X データに対数フォーマットを使用しており、Data 欄の Log format X data にチェックを入れている場合は、自動的にチェックが入ります。

  2. X データと Y データのある列を指定します。

    X データが対数で表記されている場合は、Log format X data にチェックを入れます。
    X データが対数フォーマットの場合
    (チェックオン)
    X データが真数フォーマットの場合
    (チェックオフ)

    Y データが反復測定されたものである場合は、Y replicates にチェックをいれ、Y 列のドロップダウンリストでは最後の列を指定します。


  3. Predict values 欄の Predict unknowns にチェックを入れ、ECxx の値のある列を指定したら、右側の Predict 欄から EC% from %s を選択し、Plot predicted values にチェックを入れます。


  4. OK をクリックすると結果が表示されます。※ 画面が若干乱れる場合がありますが、Notebook Manager で画面を切り替えることで正しく表示されます。

    画面を並べて表示すると以下のような結果になります。


  5. 作成されたグラフの Graph Properties > Plot を確認すると、回帰曲線、エラーバー付き散布図、散布図(EC50 の1点)の3つのプロットで構成されているのを確認することができます。カスタマイズする場合は、それぞれのプロットを切り替えてプロパティを指定してください。
    1. Plot 2 , Regression
      Plot type: Simple Straight Line
      Data format: XY Pair
      Data source:
      X : 12-x column
      Y : 13-y column

    2. Plot 1
      Plot type: Simple Error Bars
      Data format: X, Many Y Replicates
      Data source:
      X : 7-Antilog X
      Start Set 1: 2-standard 1
      End Set 1: 4-standard 3

    3. Plot 3
      Plot type: Simple Scatter
      Data format: XY Pair
      Data source:
      X : 16-Predicted EC% Values
      Y : 14-Y Values