更新日: 15/01/30

多群のエラーバー付き散布図をそれぞれ独立したプロットとして作成し、それぞれにフィッティングを行いたい。

データの準備

x 群1 群n
y1 yn
1 1 1.5 0.3 0.1
2 2.5 2 2 1.5
3 3 2.5 2.5 3
  1. 以下のような単一の x と複数の y データを用意します。

    ここでは、 x データを列1に、群1のデータを列2~3に、群2のデータを列3~4として最も単純な例で説明します。繰返し数や群の数は必要に応じて変更してください。

群1に関するエラーバー付き散布図を作成する

まずはじめに、群1に関する単一のエラーバー付き散布図を1つ作成します。(群2に関するエラーバー付き散布図は、後で追加します。)

  1. Create Graph タブを選択し、Simple Scatter - Error Bars を選択します。


  2. 以下のダイアログが表示されますので、シンボルの値には各行の平均値 (Row Means) を、エラーバーの上下の値には標準偏差 (Standard Deviation) を選択します。


    Row Means について

    Row Means とは、各行の平均値です。この例の群1では、x=1 のときは 1 と 1.5 の平均値 1.25 が、x=2 のときは 2.5 と 2 の平均値 2.15 がシンボルの値になります。シンボルは行数と同じ5つ作成されます。

      群1
    x y1 y2   Row Means
    1 1 1.5 1.25
    2 2.5 2 2.15
    3 3 2.5 2.75

    これに対して、Column Mean は、各列の平均値です。シンボルの数は列の数と同じ2になります。

      群1
    x y1 y2
    1 1 1.5
    2 2.5 2
    3 3 2.5
    Column Mean 3.18544 2.89246

    エラーバーの値として選択できるドロップダウンメニューの一覧

  3. データフォーマットには、X Y Replicate を選択します。


  4. プロットするデータをワークシートから選択します。


    選択するデータは、群1に関する以下の列です。
    x 群1 群n
    y1 yn
    1 1 1.5 0.3 0.1
    2 2.5 2 2 1.5
    3 3 2.5 2.5 3

    x

    Start Set

    End set
           

    マウスカーソルをワークシートに移動し、以下のように列を選択します。


    ダイアログの選択は、以下のようになるはずです。


  5. 完了をクリックすると、群1に関するエラーバー付き散布図が作成されます。

群2に関するエラーバー付き散布図を追加する

作成したグラフに、群2に関するプロットを追加します。

  1. Graph Page タブの右端にある Add Plot を選択するか、作成したプロットを右クリックして、Add New Plot を選択します。



  2. 追加するプロットタイプは、群1と同じ Scatter Plot です。


  3. 追加するグラフスタイルも、群1と同じ Simple Error Bars です。


  4. シンボルとエラーバーの形式も、群1と同じく、それぞれ行の平均値と標準偏差です。


  5. データフォーマットも、群1と同じく、X Y Replicate を選択します。


  6. プロットするデータをワークシートから選択します。

    選択するデータは、群2に関する以下の列です。
    x 群1 群n
    y1 yn
    1 1 1.5 0.3 0.1
    2 2.5 2 2 1.5
    3 3 2.5 2.5 3

    x
           
    Start Set

    End set

    X データについては群1と同じく列1になりますが、
    Y データは、列4~5を選択します。



  7. 完了をクリックすると、群2のエラーバー付き散布図が追加されます。ただし、このままではシンボルが同じで見分けがつきません。


  8. ここで、グラフをダブルクリックして Graph PropertiesPlot を見てみましょう。

    このグラフは、プロットを作成した順に、Plot 1Plot 2 で構成されているのがわかります。Plot 1 が群1のデータ、Plot 2 が群2のデータに対応しています。

    群1をプロットした Plot 1
    群2をプロットした Plot 2
    表示されるグラフ

    Plot ドロップダウンリストを選択することで、それぞれ独立したプロットとして編集することができます。


  9. ここで Plot 1 のシンボルの属性を変更してみましょう。

    Plot ドロップダウンリストで Plot 1 を選択したらシンボルを赤い正方形に変更します。


    変更内容は、即座にグラフに反映されます。

曲線をあてはめる

  1. 赤の四角であらわされた群1のシンボルのいずれかを右クリックして、Curve Fit を選択します。(Analysis タブの Regression Wizard を選択しても同じです。)


  2. Regression Wizard が表示されますので、ここでは Linear を選択します。


  3. 変数の選択では、群1のデータ、すなわち、x: 列1、y の開始:列2、y の終り:列3になっていることを確認して、次に進みます。


  4. 当てはめの計算結果が表示されますので、次に進みます。


  5. 必要があれば次に進んでオプションを選択します。何も指定する必要がなければ、Finish をクリックします。


  6. 群1のプロットにカーブフィットが適用されます。


  7. 群2のプロットにも同様にカーブフィットを適用します。


  8. グラフは以下のようになります。
Grobal Curve Fit Wizard を使えば、複数の系列に同時に曲線をあてはめることができます。

 

カーブフィットの属性を変更する

  1. ここでグラフをダブルクリックして Graph Properties の Plot を確認してみましょう。

    追加したカーブフィットの数だけ Plot が追加されているのが分かります。


    グラフを構成するプロットは以下のような対応になります。
    Plot 1
    Plot 2
    Plot 3, Regression
    Plot 4, Regression

  2. ここで、群1のカーブフィット (Plot 3, Regression) の属性を赤の実線に変更してみましょう。



  3. 変更内容が即座にグラフに反映されます。

各プロットの名称は、Graph PropertiesPlot 項目にある Rename で変更することができます。

必要に応じてプロットの各種属性を変更してください。