更新日: 14/07/16

2群の箱ひげ図を時系列に並べたグラフを作成したい

質問:

以下のような2群の箱ひげ図を時系列に並べるにはどうすれば良いですか?

2群の箱ひげ図を年度ごとに並べた例

回答:

以下の手順に従ってください。ポイントは各群の X 軸を左右に少しだけずらすための列を用意することです。

  1. まず、箱ひげ図の元になる生データを、A群、B群につきそれぞれ用意します。
    列1~5は、A群の2010年~2014年のデータです。値は20~70 の乱数。
    列6~10は、B群の2010年~2014年のデータです。0~95 の乱数。

  2. 空いた列に2群の箱ひげ図を左右にずらすための X 値をそれぞれ用意します。

    この例では、X 軸の値、すなわち、2010~2014 と前後 ±0.1 の値をそれぞれ A群、B群用の X 値として使います。(※両方とも同じ X 列を使用したとしても、2群の箱ヒゲ図は作成できますが、その場合は、箱ヒゲ図どうしの間隔が 0 になりくっついて表示されます。)
    両方とも同じ X 列を使用した場合は、
    箱ヒゲ図どうしの間隔が 0 になる。

  3. Create Graph タブで Box プロットを選択します。


  4. Create Graph ダイアログが表示されますので、Data Format に X Many Y を選択して、次へをクリックします。


  5. A群の箱ヒゲ図の X 座標の値として、手順2で用意した -0.1 の列を選択します。


    A群の箱ヒゲ図のデータとして、列1~5を選択します。完了をクリックします。


  6. 以下のように、A 群に関する箱ヒゲ図が作成されました。X 軸に対してわずかに左にずれています。


  7. このプロットに、同様の手順で B 群の箱ヒゲ図を重ね合わせます。Graph Page タブをクリックして、Add Plot... ボタンをクリックします。


  8. Graph types に、A 群と同じ Box Plot を指定して次へをクリックします。


  9. Graph Styles に A 群と同じ Vertical Box Plot を選択して、次へをクリックします。


  10. Data format に A 群と同じ X Many Y を選択して、次へをクリックします。


  11. B群の箱ヒゲ図の X 座標の値として、手順2で用意した +0.1 の列を選択します。
    B群の箱ヒゲ図のデータとして、列6~10を選択します。完了をクリックします。


  12. 以下のように、B 群のデータが A 群に重なった状態でプロットが作成されます。X 軸に対してわずかに右にずれています。


  13. プロットをマウスでダブルクリックすると Graph Properties ダイアログが表示されますので、左側のリストから Bar Widths を選択します。

    Plot 1 に対して、次の内容を指定します。
    Bar thickness : 30%
    Bar alignment : Left (つまり、A 群を X 軸目盛りに対して左寄せにする)


    Plot 2 に対して、次の内容を指定します。
    Bar thickness : 30%
    Bar alignment : Right (つまり、B 群を X 軸目盛りに対して右寄せにする)


    また、A 群と B 群を区別しやすくするよう、Fills で塗りつぶしを設定します。


    必要があれば、X 軸の範囲を指定します。


  14. 以上で、以下のようなグラフが作成されます。(箱ヒゲ図間の間隔を調整したい場合は、各 X データの列の値を調整してください。例えば、もうしこし狭くしたいなら ± 0.05 にします。)


  15. 必要に応じて、タイトルや凡例、塗りつぶし方法などを変更してください。