更新日: 14/05/01

One-Sample Signed Rank Test 解析手順

機能概要

一標本の符号付順位検定 (One-Sample Signed Rank Test) は、母集団の中央値が指定値と等しいという帰無仮説を検定します。

SigmaPlot の一標本 t 検定 (one-sample t-test) は、1つの標本を使い「母集団の平均値が指定した平均値と等しい」という帰無仮説を検定します。この仮説の平均値は、Test Option ダイアログで指定します。一標本 t 検定には、母集団が正規分布という仮定のみが必要です。

この検定は極めて頑健として知られていますが、それでも仮定が満たされない場合は誤った結果を出します。

その場合はノンパラメトリックバージョンを使います。これは母集団の代表値を検定するための手順を提供するものであり、さまざまな分布に対して有効です。抽出誤差に対して頑健であるので、この目的に対しては母集団の (平均値では無く) 中央値が、検定すべき値になります。そのため標本データを使って「母集団の中央値が指定値と等しい」という帰無仮説を検定します。

一標本の符号付順位検定は、観測された群が指定した母集団とは異なる母集団からもたらされたかどうかを判定するときに使用します。母集団が正規分布では無い場合、母集団の代表値に対してこの検定は、一般に一標本 t 検定よりも頑健で検出力に優れます。この検定では、「母集団の分布は中央値で対称」を仮定としています。

帰無仮説は「標本は指定された中央値を持つ母集団から抽出された」です。

標本の中央値を計算した結果、指定値と異なる場合、次の理由が考えられます。

一標本符号付順位検定は、標本中央値を求め、その標本中央値が指定した値と有意に異なる確率 (p 値) を計算します。

 

統計解析の例

 

操作手順

SigmaPlot 12: One-Sample Signed Rank Test 解析手順

 

オプション