更新日: 14/04/10

内殻励起状態のための短距離補正汎関数

Short- Range Corrected Functional for the Calculation of Core-Excited States

この汎関数は、超短距離の交換エネルギー評価に高分率を取り入れることで、極めて精度の高い内殻励起エネルギーを求めます。通常、内殻励起エネルギーを時間依存密度汎関数と標準的なハイブリッド汎関数をあわせて計算すると、励起エネルギーは過小評価されます。この機能は、時間依存密度汎関数による特に内殻励起状態と NEXAFS (吸収端近傍 X 線吸収微細構造) スペクトルの計算に効果を発揮します。

以下の図は、XEXAFS スペクトルの計算結果 (赤線) と実測 (黒線) を示します。実測値と良く一致しており、計算結果のスペクトルをシフトする必要はありません。

 

Publications

Q-Chem 4.0 マニュアル:

 

計算例