サンプル (graph-alg/gw_dijkstra) のバグ修正と、UI の改善

1) サンプルの動作を確認する

demo/graph-alg/gw_dijkstra.exe を起動すると、図のようなグラフが現れる

• ノード数：25, エッジ数：40
  
  
• エッジには Weight がある。例えば、最下方の４つのエッジには
  64, 71, 87, 88
  の Weight が割当てられている。
  
  
• 各ノードに記入されている数字は、始点ノードから該当ノードに至る最短経路の Weight の総和です。
  
  　　 左下コーナーにあるのが「始点ノード」で、Weight の総和は '0' です。
  　　 例えば、最下方の５つのノードにおける Weight の総和は以下のようです。
  
  　　 [0]: 始点ノード
  　　 [64]: Weightの総和= 0 + 64
  　　 [135]: Weightの総和= 0 + 64 + 71
  　　 [222]: Weightの総和= 0 + 64 + 71 + 87
  　　 [310]: Weightの総和= 0 + 64 + 71 + 87 + 88
  
  
• 青色の太線は、各ノードに至る最短経路を示します。
  

2) エッジの Weight を変更して、結果を確認する

• 右上にあるエッジ ([238] ---> [283]) の Weight= 80 を、スライダーを左に移動させて、Weight= 43 に変更する
  
  --> 右上コーナのノードへの最短経路が、変更される
  

3) グラフを保存する

• メニューの "File-> Save-> gw_graph" を選ぶ
  
  --> ファイル・ダイアログが現れるので、"Dijkstra1.gw" の名前で保存する

4) グラフ・データを読み込む

• メニューの "Graph-> Clear" を選ぶ
  
  --> 画面上のグラフが削除される
  
  
• メニューの "File-> Load-> gw_graph" を選ぶ
  
  --> ファイル・ダイアログが現れるので、"Dijkstra1.gw" を選択する
  　　グラフ・データが読み込まれるが、元の保存されたグラフとは全く異なる
  　
  --> 原因としては、このサンプルが、グラフ・データをロードした直後に、エッジの Weight を乱数で初期化してしまうためです。
  

5) サンプル(graph-alg/gw_dijkstra) のバグ修正と、UIの改善

• 上記のバグを修正したのが、gw_dijkstra_new.cpp です。

6) 修正されたサンプルの動作を確認する

• demo/graph-alg/gw_dijkstra_new.exe を起動する
  
  
• メニューの "Graph-> Clear" を選ぶ
  --> 画面上のグラフが削除される
  
  
• メニューの "File-> Load-> gw_graph" を選ぶ
  --> ファイル・ダイアログが現れるので、"Dijkstra1.gw" を選択すると、図のようなグラフが現れる。
  
  これは、元の保存されたグラフと同じ内容です。
  
  また、Weight の表示が、単なる数字ではなくて、"cost= 43" と言うように、より明確な表現となっています。