QuickTime for Windows を使用する機能
IGOR Pro 6 では画像や音声、動画ファイルの読み込みおよび保存に関連する一部機能においてQuickTime for Windows を使用します。
先日、Apple社 が QuickTime for Windows のサポートを終了する意向であることが明らかになったため、IGOR Pro 6 において QuickTime for Windows を使用する機能について以下にまとめました。
画像ファイル
- ImageLoad操作関数や Load Image (イメージをロード) ダイアログを用いた画像ファイルの読み込み。
対象のファイル形式: PICT, GIF, Photoshop, Silicon Graphics, BMP, Targa, JPEG
※ 次のファイル形式は QuickTime がない環境でも読み込みが可能です。TIFF, PNG, SUN ラスターファイル, Raw PNG
- ImageFileInfo操作関数の実行。QuickTime がインストールされていないとエラーが表示されます。
- ImageSave操作関数を用いた画像の保存。
対象のファイル形式:Photoshop, BMP, JPEG, TIFF, PICT, SGI, Targa (raw PNG およびカラーテーブルなしの TIFFファイルはこれに含まれません) 。
※ /IGORフラグを用いると QuickTime がインストールされていなくても TIFFファイルの保存が可能です。
- SavePICT操作関数や Save Graphics (グラフィックスファイルを保存) ダイアログで /Tフラグを用いて Igorウィンドウの表示を画像として保存。
※ /Tフラグを使用しなければ SavePICT操作関数の実行に QuickTime は必要ありません。
音声ファイル
IGOR Pro 6 に搭載の SndLoadSaveWave XOP を用いた音声ファイルの読み込みと保存は、Windows上で QuickTime を必要とします。この XOP は SndLoadWave, SndSaveAIFF, SndSaveWAV, LoadWAVfile, SaveWAVfile関数を提供しています。QuickTime をアンインストールしても、LoadWAVfile.xop を用いて IGOR Pro 6 へ .WAVファイルの読み込みができます。ただし、LoadWAVfile.xop を使用するためには、最初に SndLoadSaveWave.xop を削除しなければなりません。
動画ファイル
- NewMovie操作関数を用いた QuickTimeムービーの作成。
※ NewMovieは/Aフラグを用いると、AVI動画の作成が可能です。AVI動画の作成にはQuickTimeは必要ありません。
- PlayMovie操作関数を用いたIGOR Pro の中での動画再生。
※ QuickTime がない環境で PlayMovie を実行すると、デフォルトの動画再生プログラム (通常はWindows Media Player) を用いて、IGOR Pro の外で動画ファイルを再生できます。