GWB 10 の新機能:

TEdit : フレキシブルな酸化還元ピボット

  1. 酸化還元反応を取り扱うデータセットには、O2(aq) または H2(aq) のいずれかが基本化学種 (Basis Species) リストに必ず含まれています。
    この化学種がデータセットの "redox pivot" (酸化還元ピボット) となります。
    thermo.dat における酸化還元ピボットは O2(aq) です。


  2. 「自由電子」"free electron" 反応では、酸化還元ピボット、または、そのガス態 (gaseous form) を用いて記述する必要があります。
    酸化還元ピボットが O2(aq) の場合、電子の釣り合いにはかならず O2(aq) または O2(g) を使います。
    酸化還元ピボットが H2(aq) の場合、電子の釣り合いにはかならず H2(aq) または H2(g) を使います。


  3. 酸化還元カップリング反応の釣り合いには、必ずその酸化還元ピボット、そのガス態、または、自由電子を使います。
    酸化還元カップルには、Fe+++、H2(aq) などがあります。
    酸化還元ピボットが O2(aq) の場合、酸化還元カップルの釣り合いには必ず O2(aq)、O2(g)、または e- を使います。
    もし、酸化還元ピボットが H2(aq) であれば、酸化還元カップルの釣り合いには必ず H2(aq)、H2(g)、または e- を使います。


  4. 熱データセットの BasisRedox 種のポジションは、交換 (swap) することができます。
    O2(aq) と H2(aq) のポジションを交換してみましょう。
    H2(aq) が新しい酸化還元ピボットに変わり、O2(aq) が酸化還元カップル (Redox Couples) となります。


  5. 酸化還元カップリング反応の釣り合いが新しい酸化還元ピボット H2(aq) を使って自動的に更新されます。