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GWB 10 の新機能:
移動性コロイド
Initial
ペインでドメインの開始時点における流体の組成を指定します。
初期系では、ごく微量の鉄イオン (HFO) と高濃度の Pb++ 、シミュレーションの開始と終了を指定しています。
Inlet
(入口) からドメインに流体を t = 0 から 10 years の期間投入します。
水酸化鉄 (III) コロイド (ferric hydroxide colloid) をドメインに運ぶ入口流体。入口流体には、ごく微量の Pb++ を含めます。
Domain
ペインで、ドメインのサイズ、グリッド方法、流量を指定します。
ドメインは、1 km 長、ノードブロック数 100 に分割しています。
Medium
ペインで物質輸送の各種プロパティを設定します。
コロイドは移流 (advection) と分散 (dispersion) によって移動します。
File
>
Open
>
Sorbing Surfaces
... を選択します。
任意数の吸着表面を追加することができます。
FeOH.dat は、水酸化鉄 (III) の表面錯体形成データセットです。mobility (移動度) を 1 に設定して、HFO とその吸着質を移動性コロイドにします。
mobility の値はユーザーが用意した関数に従って時間と空間で変化させることができます。
Kd は、Pb++ と帯水層堆積物間の分配係数をあらわします。
Config
>
Iteration
を選択します。
"sorbate include" にチェックを入れると、
Initial
ペインで定義した Pb++ の総濃度が溶液と表面の間で分配されます。
Run
>
Go
を選択して、このモデルを追跡します。
最初に、Pb++ は帯水層の不動性堆積物 (>Pb++) にほぼ全て吸着します。
帯水層堆積物 (>Pb++) から排出した Pb++ が移動性コロイド表面 (>(s)FeOPb+) に吸着。
水酸化鉄 (III) コロイドが帯水層の中を流体により輸送されます。