円形のヒストグラムを作成するには？

質問

円形のヒストグラムを作成することはできますか？

極座標ローズダイアグラム： 生データを指定した階級に分類した円形のヒストグラム

極座標棒グラフ： XY データを元に作成した円形の棒グラフ

回答

極座標ローズダイアグラムを使うことで円形のヒストグラムを作成できます。極座標ローズダイアグラムは、2D ヒストグラムのようにグループまたは階級分けされたデータを使用して、それらを XY 平面ではなく極座標上にあらわすものです。ローズダイアグラムの Bin (階級) は、そのサイズを角度で指定します。それぞれの階級内で発生した事象の件数が放射状のバーによってあらわされます。

• ワークシートの名称を選択したら、Data column として選択されている列をクリックして、そこに別の列を選択することによって、プロットに使用するデータ列を変更できます。プロットに使用する行についても、任意のワークシート行を選択できます。バーに使用する Bin (階級) と Error (誤差) の幅を指定することも可能です。
• ラインスのタイル、カラー、および、太さもカスタマイズ可能です。
• 塗りつぶしのパターン、カラー、向き、または、グラデーション塗りつぶしについてもカスタマイズ可能です。

Rose Chart を作成する

ローズチャートを作成するには：

1. Graph | Create | Polar | Rose Chart コマンドをクリックします。
   
   
   
2. Open Worksheet ダイアログでデータファイルを選択します。ここでは、データファイルを新規に選択するか、既に開いているデータファイルを Open worksheets セクションで選択することができます。
   
   
   ローズダイアグラムでは、１列からなる生データを使用し、ヒストグラムの階級 (Bin size) は後からプロパティで指定します。ここでは、列A に 0 ～360 までの乱数を100件 (1～101行目) 作成するトランスフォーム (A=RANDU(360)) で作成したデータを使用します。
   
   
   
   
3. 開くボタンをクリックします。ローズチャートがデフォルトのプロパティを使って作成されます。(Data column = Column A:, Bin size (degrees) = 5、時計回り)
   
   
   通常のヒストグラムと比較すると以下のようになります。
   
   Bin size (degree) = 5, 階級数 = 72 (デフォルト)

• Bin size (degree) = 15, 階級数 = 24
  
• Bin size (degree) = 30, 階級数 = 12
  
• 目盛りの 0 の開始位置 (オフセット270度) と方向 (反時計まわり) を変更し、グリッドラインを追加した例。
  

開始角度を270度ずらして、 反時計回りの目盛り付けを指定

同心円のグリッドをグレーで追加

極座標棒グラフの場合

ヒストグラムではなく、通常の XY 棒グラフを極座標にあらわす場合は、Polar Bar Chart を使用します。この場合、Direction column と Radius column の２つの列を使用する点が異なりますが、同様の手順でカスタマイズすることができます。

列 A, B をデータに使用 開始角度を-90度ずらして、 反時計回りの目盛り付けを指定 半径軸は、345度ずらします

18度おきに360 まで 20個のデータを作成した例 列 A が角度、列 B が長さになります。